ウォッチャー金丸のNEWS Watch	リンクがすでに消滅していることもありますが、予めご了承くださ い。
	・NEWS Watchとは ・about 金丸さん ・NEWS Watchバックナンバー
1998年1月8日 HEADLINE 3 articles ○東京電話サービス開始の波紋 ○東京インターネットがドメイン登録資格取得 ○SET2.0規格作り 余談4題：著作権料フリー体験/テレメトリング98/新規格「サーバー98」とともに/嘘発見ソフト「トラスター」/休刊連絡 　 ○東京電話サービス開始の波紋 　日経新聞3面と日経産業新聞28面（裏1面）及び、日刊工業新聞1面＆11面には、市内通話3分9円の「東京電話」を展開する東京通信ネットワーク（TTNet）が、サービスを関東圏で開始したと掲載された。開始時の回線数は50万4千回線と、昨年10月の募集当初に立てた目標値を半分の3カ月間で達成しており、TTNetも今年3月末時点では100万回線獲得は堅いと予想している。 　これに対して同じく日経新聞3面＆日経産業新聞28面と日刊工業新聞11面には、NTTの宮津社長が7日の記者会見で、「素直にお喜び申し上げる」と話す一方で、「市内通話に何らかの割引制度の導入を検討している」とも述べたという記事が掲載された。 　例え東京電話の回線契約数が200万に達したとしても、関東圏ではNTTと比べて1/10くらいにしかならない。そのシェアの差は歴然としており、宮津社長の余裕のコメントにも納得がいく。TTNetの頑張り如何で、危機感が現れるかどうかが決まりそうだ。 ○東京インターネットがドメイン登録資格取得 　日経産業新聞2面には、世界で新たに増設される（.firmや.shopなど7種類）インターネット・ドメインに関して、東京インターネットが、登録機関となる資格を取得したと掲載された。日本のプロバイダーとしては初。これで国内の資格取得企業は3社、全世界では88社となるという。 　新しいドメインが普及すると、顧客のニーズに合ったドメイン提供が行なえるため、法人向けのサービス差別化につながりそうだ。 ○SET2.0規格作り 　日経産業新聞2面には、インターネット上の電子決済の手順である「セキュア・エレクトロニック・トランザクション（SET）」の次期規格（SET2.0）作りが2月から本格化するという記事が掲載された。日米欧のメーカーやクレジットカード会社が集まる「SETオープン・ベンダー会議」が2月から始まるのに伴い、EC技術の世界標準化を目指した日米メーカー間のつばぜり合いが再び加速されるのではないかとしている。 　ICカードでの認証や銀行取引手順の「eデビット」の採用などが主な焦点となるようだ。 余談その1：著作権料フリー体験 　日経産業新聞3面には、著作権料フリーのデジタル写真販売会社である米フォトディスク（PhotoDisc）が、日本でのビジネスを本格化させるという記事が掲載された。 フォトディスク・ジャパンは11月に設立を発表している（97年11月5日号NEWS Watchを参照）。自然や文化などのイメージ写真900点を収めた写真集「Photo Diskプレミアコレクション1」(4,800円)を販売し、同社のホームページから16万5千円相当のサンプル写真を取り込める権利付きCD-ROMが付録。 　ユーザーがこれをきっかけに扱いやすさを感じれば、ダウンロード権利付きのCD-ROM添付も一つの拡販策となろう。 余談その2：テレメトリング98 　日刊工業新聞11面及び日経新聞11面＆日経産業新聞6面には、NTT中央パーソナル通信網が7日、PHSの32kbpsデータ通信を使った遠隔管理「テレメトリング」を対象とした料金プランを発表したと掲載された。これは複数の自動販売機の在庫やパーキングメーターの利用状況などをセンター側へ自動送信するシステムで、基本料を月980円に抑えて、2月1日から法人ユーザーを対象にスタートするとしている。 　自販機などの他にも、道路交通量の定点情報や、写真や映像の定時伝送（細切れのピープホール？）などにも応用できそうだ。 余談その3：新規格「サーバー98」とともに 　日経産業新聞7面には、NECが'98年前半に、PCの新規格「PC98」に対応する「サーバー98」規格準拠のサーバー製品を開発・出荷するという記事が掲載された。サーバー98は米MSなどが開発中の次世代国際標準規格。NECは、他社に先駆けて完全互換の次世代PCサーバーとして「NXサーバー（仮称）」を発売し、PC98-NXシリーズとともに世界市場で主導権を狙うとしている。 　Windows98の出荷（今年中？）も含めて、今年のNECの98拡販戦略は最大級となる予感がする。 余談その4：嘘発見ソフト「トラスター」 　日経新聞17面には、ソフト開発のアルファ・オメガソフトが2月下旬にも、電話などの話し声からその人がうそをついているかを判定するソフト「トラスター」（予価2万円）を発売するという記事が掲載された。オリジナルはイスラエルのソフト開発のマーク・シャーベット社が軍事用に開発したとのこと。 　これからはインターネット電話などをPC同士で行ってると、下手な嘘は全てNGとなって返ってくるかも...(^_^;) 休刊連絡: 　明日の9日と12日（月）のNEWS Watchは休刊とさせて頂きます。何卒、ご了承の程をお願い致します。m(__)m

(C)1996 Impress Corporation. All Rights Reserved.