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ウォッチャー金丸のNEWS Watch

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1998年1月21日


HEADLINE 3 articles

NTTの「タイムプラス」認可申請
無料電子メールサービスを広告媒体に
FネットにもインターネットFAXサービス導入
余談4題:遠隔教育事業実験/ネットワーク・ヘルス/ドラえホンで「いまどこサービス」/敵の敵は味方


 

○NTTの「タイムプラス」認可申請1月19日号のNEWS Watchも参照)
 日経新聞13面&日経産業新聞5面及び日刊工業新聞9面には、NTTが20日に郵政相に認可申請した、市内通話5分10円になるタイムプラスの続報が掲載されている。新たな情報として、月額200円で3分10円で電話をかけられる地域が広がる「エリアプラス」サービスとは併用できないこと、真っ向から対抗された「東京電話」の東京通信ネットワーク(TTNet)がアクセスチャージ制度の存在を盾にアンフェアだと主張していることが書かれている。また、郵政省はNTTの申請を受け、料金値下げは歓迎するとして23日の電気通信審議会で急遽、諮問するという。

 郵政省の対応の早さからすれば、NTTの予定通り2月上旬のサービス開始となるだろう。テレチョイスやテレワイズ、テレホーダイのいずれか1つと同時に契約出来るので、インターネット(ヘビー)ユーザーにとっても待ちどおしいサービスだ。


○無料電子メールサービスを広告媒体に
 日経産業新聞2面と日刊工業新聞7面には、共同印刷が20日、インターネット関連ベンチャーのフォーディーコミュニケーションズ(dddd!)に資本参加の発表をしたという記事が掲載された。dddd!社は'97年12月から無料電子メールサービスRobotMail(ロボットメール)」を開始しており、共同印刷はこの技術とカタログや出版物などの印刷物を組み合わせることで、既存の印刷ビジネスの受注拡大を目指すとしている。

 RobotMail広告収入のみで運営されている無料サービスなだけに、今後通販や出版業界と結び付いてどの様に発展していくのか、広告業界ならずとも注目される。


○FネットにもインターネットFAXサービス導入
 日経産業新聞5面には、NTTが20日、FAX通信網「Fネット」をインターネット経由でも利用できるよう郵政相に認可申請したという記事が掲載された。2月上旬から新サービスの一部を開始し、6月以降はインターネット接続されたPCから、電話網に接続したFAX端末への送信やその逆も可能となり、国内外を問わないインターネットFAXサービスとなるようだ。データ経路は「インターネット―OCN―Fネット―電話公衆網」で、料金は距離に関係なく1ページ平日昼間で25円として、従来のFネットサービスより15円~25円安い設定。

 FAX通信が多い企業や組織などに普及しているFネットにも、インターネットFAXサービスが入ってくることで、今年は一気にネットFAX時代を迎えそうだ。




余談その1:遠隔教育事業実験
 日経新聞12面には、日立アスキーは2月から、日立グループなど約1万人を対象に、遠隔教育事業の共同実験を開始するという記事が掲載された。両社はインターネットを利用した企業向けの教育事業を目指しており、企業ごとに設置したサーバーから各オフィスのPCに教育用ソフトを提供する実験を行う。

 各人の好きな時間に英語などの教育講座を受けられるのは、移動時間などの削減になり、便利だ(しかし、日立グループの従業員は、昼休みなどの空き時間にまで遠隔教育事業実験に駆り出されるのだろうか)。

余談その2:ネットワーク・ヘルス
 日経産業新聞2面と日刊工業新聞8面には、丸紅ソリューションが米ソフト開発会社のコンコードコミュニケーションズと販売代理店契約を結び、ネットワーク診断システム「ネットワーク・ヘルス」(250万円~)の日本販売を開始したという記事が掲載された。これまでネットワークの利用状況を調べるソフトは、リアルタイムでのチェックが中心だったが、このシステムは通常6週間のデータを蓄積して1日や1週間あたりの回線使用状況の平均データを算出できるとしている。

 ネット(人間)を診断するには、回線状況(病状)をその場で診察するばかりでなく、時間的な経過も見て診察(通院)する必要性もあるという事だろう。

余談その3:ドラえホンで「いまどこサービス
 
日経新聞11面と日経産業新聞5面及び日刊工業新聞8面には、NTT中央パーソナル通信網が、2月発売予定の新型PHS「ドラえホン」を持った外出者の現在位置を、FAXを利用して地図上に表示する「いまどこサービス」を試験提供するという記事が掲載された。2月1日より4月30日までの試行サービスで、サービスセンターまでの通話料だけで済む。

 人気キャラを使ったこのPHSも、この様な(無線で鎖)サービスが付いているとなると、今時の小中高生には敬遠されるかも。

余談その4:敵の敵は味方
 日刊工業新聞8面と日経産業新聞5面には、ジャストシステムと日本オラクルが20日、DB分野での提携合意の発表を行ったという記事が掲載された。「オラクル8」とジャストが30日から出荷するDBソフト「五郎8」とが直接接続出来る機能を活かして、共同マーケティング活動を展開するようだ。

 さしずめ「敵(MS)の敵は味方」を地で行った、といったところか。


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