1997年2月18日号
HEADLINE 5 articles
●モトローラとロックウェルが56kbpsモデムの係争で和解 [日刊工業11面]
●米ポイントキャストの日本進出 [朝日新聞10面、毎日新聞8面、日経13面、日経産業3面、日刊工業9面]
●日本ITSのインターネット電話サービス [日刊工業9面]
○WTOの基本電気通信交渉関連の続報 [日経2&5面、日刊工業2面]
○ペン入力PDA「Penスクエア・C112P」発売 [日経産業9面]
◆Newsダイジェスト:全23項目
[ハードウェア][モデム]
米モトローラと米ロックウェル・セミコンダクター・システムズは、56kbpsモデムの係争で和解し、共同開発を進めることで合意した
日刊工業11面
要約:
モトローラが、ロックウェルに対して特許権侵害を訴えていたもので、両社はロックウェルがモトローラの技術供与を受けることで和解した。またモトローラは、USロボティクスを改めて告訴した。
コメント:A'
非常に分り辛い話しですが、要は、モデム特許を持つモトローラとモデムメーカーのロックウェルとの仲が修復されて、USロボに対しては、改めて離縁状を叩き付けたといったところでしょうか。(^_^;)
これで、モトローラ&ロックウェル陣営が有利になったのは明かですが、ユーザーからしてみれば、早く統一規格を決めて、サービスも受けられる体制を作ってもらいたいというのが強い要望でしょう。
[サービス]
米ポイントキャストの日本進出
朝日新聞10面、毎日新聞8面、日経13面、日経産業3面、日刊工業9面
要約:
2月18日のINTERNET Watch記事「米PointCast社がトランス・コスモスと合同出資でポイントキャスト株式会社を設立」を参照下さい。
コメント:A'
今日は、経済・産業新聞よりも、朝日や毎日の記事の方が紙面を大きく割いていました。ここからも、新聞を含めたメディア関連者が、PointCastのような「プッシュ技術」に対して関心(脅威?)を抱いているかが分ります。日本のどのメディアが参加するか、注目度は大きいです。
[インターネット電話][プロバイダー]
プロバイダーの日本ITSは4月下旬から、インターネット電話サービスを始める
日刊工業9面
要約:
料金は一律3分45円で、3分以降は1分15円の従量制となる。当面は東京~大阪間でサービスを始め、12月までに札幌や名古屋、福岡など7大都市にまで広げ、6月下旬には米国との国際電話にも1分30円で参入予定。通常の電話機+専用アダプターで通話でき、将来的には公衆電話からも通話可能にする。
コメント:A'
先月のリムネットのインターネット電話サービスの発表内容(INTERNET
Watch記事参照)と良く似ていますが、通話料だけではこちらの方が安いです。(ただし、ITSの方は加入料と月使用料がかかりますが)
郵政省の規制緩和待ちではありますが、4月にかけてインターネット電話で差別化を計るプロバイダーがもっと増えそうな気配です。
[政策][WTO]
WTO(世界貿易機関)の基本電気通信交渉関連の続報-五十嵐郵政次官の会見など
日経2&5面、日刊工業2面
要約:
・次官は、米政府がNTTやKDDの外資比率規制撤廃を2国間協議としたことについて、WTOでの決定事項先決としたいとした。
コメント:B
昨日からの続報ですが、郵政省には「真の国益とは何か」というところまで踏み込んだ議論をお願いしたいと思います。ただ規制緩和が全て良いわけでもないですから、将来ヴィジョンを持った、メリハリのある規制”変更”を考えていただきたいと思います。
[PDA]
シチズン時計は3月15日、ペン入力方式のPDA「Penスクエア・C112P」(3万5千円)を発売する
日経産業9面
要約:
ペン入力で数字や日本語、英語が手書き入力可能で、スケジュール管理やメモ、アドレス帳の機能がある。別売ケーブル(1万円)で、Windows95を搭載したパソコンにデータ取込み可能。
コメント:B(PC
Watch Web既報)
本日(2月18日)の「INTERNET-Watch」(電子メール版)での、Voiceコーナーのテーマ「あなたが薦める携帯端末」にも各機種が紹介されておりますが、PDAも戦国時代へと突入しており、ここにWindowsCE機も今年から乱入してきますから、Windows95機や独自OS機も入り乱れての大混戦が予想されます。この機種は電子手帳からの発展型のローエンド機と考えられますが、日本でのPDAの本命は新規参入も増えて、益々混沌としてきております。
◆Newsダイジェスト
[社会/組織/企業]
□NTTソフトウェアと米インテルは、マルチメディアソフト技術開発で提携、MMXプロセッサ向けにNTTソフトウェアの3D技術を移植する。
(日経産業1面)
□OS開発のアクセスと岡村製作所は、オフィス用ネットワーク・コンピューター第一弾となる情報端末「オフィスナビ」を共同開発することを決定。アクセスのソフト「ネットフロント」とエプソンの小型液晶イントラ端末を基にしている。
(日経産業3面)
[サービス]
□日本IBMは17日、コンピューターの2000年問題予防サービスを中堅企業向けに開始、同日付で専門組織「2000年ソリューション・センター」を新設し、IBMコンピューター「AS/400」ユーザー企業が対象で、平均的費用は300万円程度。
(日経12面、日経産業9面、日刊工業10面)
□テスコダイレクトは、シリコンバレーのハイテク関連の米国企業の動向を電子メール配信するサービス「シリコンバレー企業ニュース速報」を開始。
■URL: http://www.tesco-direct.com/
(日刊工業9面)
□日本サイバーネットは4月から、首都圏でコンビニ向け情報サービス「コンビジョン」を始める。レジにLCDを置いて、ISDN回線で自治体からのお知らせなど地域情報を提供する。約250店に端末設置予定。
(日経15面)
[プロバイダー]
□滋賀ケーブルネットワークは18日付で、ケーブルTV設置許可を取得し、インターネットやケーブルTV電話などのサービスも出来る施設設置を目指す。
(日刊工業11面)
[パソコン]
□米調査会社のデータクエストは、97年のアジア・太平洋地域(日本を除く)のパソ
コン売り上げが1,060万台と、昨年より150万台上回る見込を明らかに。
(日経産業6面)
□ナラサキビーズと亜土電子工業は共同で、Macの総合ガイドブック(2,200円)を制作、取り扱いのあったモデル116機種の仕様などを紹介。3月下旬から全国の書店で販売する。
(日経15面)
[ハードウェア]
□松下電産は3月5日、高精細でフラットCRT使用の17型ピュアフラットディスプレー「TX-D17P53-J」を発売する。DOS/V機やMac、PC-98などのパソコンやワークステーション向けで、10万8千円。
(日経産業10面、日刊工業12面)
□ソニーは3月20日、CD-R装置「CSU536R」(89,800円)を発売する。読み出しを4倍から6倍にしたが、書込は従来の2倍。Mac版のパケット・ライティング・ソフト「CD-R
FS」も添付。
(日刊工業10面)
[ソフトウェア]
□NECは、ネットワークセキュリティーの標準プロトコルである「SOCKS(ソックス)5」の技術を組み込むためのソフト開発者向け「ソックスツールキット」を開発し、5月から発売する。
(日刊工業10面)
□米シスコシステムズのエド・コゼール上級副社長兼CTOは、自社製品搭載のOS「IOS」のライセンス供与を広く行う考えを明らかに。
(日経産業9面)
□フォーバルクリエーティブは4月末から、JAVAセキュリティーソフト「サーフィンシールド-J」(2万4千円)を発売する。Javaアプレットのセキュリティー侵入を防ぐもので、Windows95/NTとソラリス2.4に対応。
(日刊工業10面)
[システム]
□ヒューコムは4月をめどに、NTTの「FEAL(フィール)」と三菱電機の「MISTY(ミスティ)」の2つの国産暗号をファイアウォール製品「サイバーガードVer.3.0」に搭載して出荷を始める。
(日経産業3面)
□NECは、機器販売のオリンパスAVSにモバイルギア利用の歯周検査支援システムのOEM供給を始める。オリンパスAVSは3月上旬に、「ドクター・ペリオ」として販売する。
(日経産業9面、日刊工業10面)
□三菱電機は、「バーチャル数値実験室」という検索・情報提供システムを使って、製品開発期間の短縮を目的に実物の試作回数を減らす取り組みを推進中。
(日刊工業9面)
[その他]
□NECインターチャネルと山と渓谷社は、バーチャル登山が楽しめるCD-ROM「深田久弥の日本百名山」(1万2,800円)を発売する。360度のパノラマ展望も楽しめる。
(日経14面)
□ソフト会社のチュンソフトは、「セガサターン」向けソフト「街」にエキストラ出演する一般人を、「プリクラ」の写真を応募条件に5月末まで募集し、100人程度を選出予定。
(日経産業1面)
□英会話教室のシビルは5月から、海外の学生とホームページ上のメッセージで文通するインターネット授業を始める。
■URL: http://www.civilnet.org/civil/
(日刊工業9面)
□スリーコムジャパンは、米本社Web上に日本語ページを開設。
■URL: http://www.3com.com/japan/
(日刊工業9面)
□東海丸万証券は、名古屋証券取引所の市場動向や名古屋銘柄の情報を提供するホームページを開設した。
■URL: http://www.tokaimaruman.co.jp/
(日刊工業21面)
□福岡アメリカン・センターは、アメリカに関するデータ検索が出来るホームページを開設した。
■URL: http://www.fukuoka-srp.co.jp/fukuoka-city/FAC/INDEX.HTM
(日刊工業31面)
□住友林業のツーバイフォー住宅子会社のスミリンツーバイフォーは、ホームページ開設した。
■URL: http://www.mediagalaxy.co.jp/sumirin2by4/
(日経産業17面)
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