ウォッチャー金丸のNEWS Watch
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1997年7月29日


HEADLINE 3 articles

ショウエイシステムの5千人同時参加ロールプレイングゲーム「ワーズ(WORDS)」
インターネット結成した音楽バンドのCD発売
オンライン英語教材2題
余談2題:インター/イントラネット用ソフト2件/富士通のリサイクル


[オンラインゲーム](レベルA'
ショウエイシステムが、5千人同時参加できるロールプレイングゲーム「ワーズ(WORDS)」を開発


 日経新聞15面には、ゲーム開発のショウエイシステムが、インターネット経由で最大で5千人が同時に参加できるゲームシステムを開発したという記事が掲載されている。同社は来年1月末にも第1弾の「ワーズ(WORDS)」を発売、価格は6,800円を予定しているらしい。このソフトは、セガサターン向けのネットワーク形ロールプレイングゲームで、参加者は通信モデムを付けたセガサターンに電話回線をつないでショウエイシステムのサーバーに接続し、ゲームの進行を楽しむ。WORDSは参加者のキャラが冒険を通じて強くなり、魔王を倒すという内容で、個々のプレーヤーの行動がゲームの進行に影響を与え、ストーリーが刻々と変化していくのが特徴で、同社はソフト開発とサーバー約100台の整備に約2億円を投資しているようだ。
 これまでインターネット経由のゲームとしては、「Quake」のような対戦ゲームが人気で、普及も早かった。対コンピュータや1対1の対戦など、ゲームシステムとしてもシンプルで、分りやすいのがその普及の要因だろうが、今回のようなロールプレイングゲームで多数が参加できる物となると、なかなかシステム構築に頭を捻る必要が出てきたと思われる。参加者がゲームに接続していない間に、ストーリーが勝手に進んでしまうということなので、24時間接続しっぱなしでゲームに耽り、自分の世界をゲームの中に作ってしまうマニアも生まれてきそうだ。
 ゲームがひとつのメディアと呼ばれるようになって久しいが、これだけの大多数が同時進行でストーリーを進めるゲームは、もはやTVやラジオなどにも負けないメディアとなりつつあると言ってよいだろう。(このWORDSは、(社)コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会(略称:CESA) 主催の「東京ゲームショウ'97・秋」(9月5日~7日開催)にも出展予定(抽選で入場チケットや大友克洋描き下ろしのポスターのプレゼントもあり)なので、いち速くこの新しいメディアに触れる事も出来るだろう)



[音楽][共同作業](レベルB
インターネット結成した音楽バンドのCD発売


 日経新聞14面には、音楽ソフト大手であるポリグラムグループキティエンタープライズが8月25日、インターネット上で結成した音楽バンドのシングルCDを発売するという記事が掲載されている。まったく面識がない日本人、米国人、オーストラリア人の3人で結成したバンド「ウイグル」が、ネットを使い音楽データを交換しながらデビュー曲「私は私が大好き」を生み出したようだ。1人が作った曲をネットで他のメンバーに送り、さらに曲に手を入れ、この作業を約30回繰り返して曲を完成させたようだ。
 よくインターネットを紹介・解説するTV番組の中で、日米欧の有名ミュージシャン達が、その場でインターネット経由で即興で楽曲を作り上げるデモンストレーションなどが放映されたりしているのだが、お互い見知った仲で音楽的嗜好も分っている間柄だからこそ、生放送という短時間での合作が出来るのだろう。それに比べて、まったく見知らぬ間柄では、相手の音楽的傾向を知るだけで半分以上の時間が費やされたのではと思われる。しかし、コラボレーション(共同作業)ツールとしてのインターネットは強力で、テープ郵送や電話打ち合せで合作するよりも、作ったした音楽データを瞬時に送付・変更が可能でかつ劣化がまたく無いなど、新しい合作方式として取り入れられていくだろう。
 もし、今回3人が音楽データのみの送受信を行い、メールなどにもプライベートな事は書かないような状況で作品を仕上げたなら、相手のことも想像するしかなく、より音だけに集中して作業が進める事が出来たのではないかとも考えられる。今回のプロデューサーが、そこまで意識して3人を組ませたとしたら、ネット時代の新しい作曲法とも言えるだろう。



[教育][英話][ソフト](レベルB
○オンライン英語教材2題


 日経産業新聞3面には、プロバイダーのソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)が28日、米語学学習用マルチメディア教材会社のダインエド(DynEd International)と提携し、インターネットを使ったビジネス英会話学習用コンテンツ「左門塾」の提供を始めたという記事が掲載されている。2社で、ネットワークを介して利用者の希望する学習時間分だけ教材用CD-ROMの利用料金を支払うことができる「WebCDシステム」を開発したようだ。「左門塾」はこのシステムを活用し、まず教材用CD-ROMを1枚3,500円で購入、1枚で30時間分の学習内容が収録されており、1時間500円単位で教材を利用する権利を購入する事となる。市販している「左門塾」ソフトは4万4千円なので、初期費用は1/12、1巻通して使っても1万8,500円とほぼ半分で済むらしい。
 また同じく日経産業新聞の6面には、ソフト開発のメタシスが、インターネットを通じてTOFELやTOEICの英語試験を実施できるサーバー用ソフト「クリック」(WinNTとMac対応)を開発したという記事が掲載されている。メタシスが開発したオンライン・テスト・システムと留学者向け試験対策学校のザ・プリンストン・レビュー・オブ・ジャパンの教材とを組み合わせて開発し、このテストソフトとTOFEL(又はTOEIC)の模擬試験(300人まで受験可能)2式、ミニTOFEL(又はTOEIC)の模擬試験(同)2式のパッケージで、300万円を当初特別価格として、29日から各種教育機関向けに販売するようだ。
 両方とも、英語研修や試験を一つの会場で行うような手間が省ける事や、研修や試験の終了直後に採点などの結果を即座に知ることが可能なので、その他オンライン教育教材などと同様にいつでも、どこでもというのが特徴となている。特に、英語とインターネットは21世紀の必需品となるので、これでますます、24時間何処に行ってもお勉強に追いまくられる日々に拍車がかかりそうではあるのだが...




余談その1:7月29日のINTERNET Watchダイジェストにもミタケサーチの掲載あり)
 日経産業新聞7面には、日本DECが28日、インター/イントラネット上の日本語文書を検索するための日本語全文検索システム「ミタケサーチ」を発売したという記事が掲載された。(日本DECの7月28日のリリースも参照)
 また日刊工業新聞7面及び日経産業新聞3面には、住友金属工業が28日、専用のアプリケーションを使わなくても、様々な形式のファイルを読み込めるようになるソフト「クイックビュープラス4.1」(Windows95/3.1/NT対応)を8月下旬に発売すると発表したという記事も掲載された。米インソ社が開発したものを日本語化したもので、200種類以上のワープロや表計算、CAD、画像、データ圧縮などのファイル形式を解析する機能があり、9,800円ということらしい。
 各部署や個人のPCなどにデータを分散させておくような形のインター/イントラネットには、出来るだけアプリケーションなどの制約が少なく使える上記のような検索/読込システムがあれば、データ管理の負荷も増やさずにスムーズに移行出来るようになるだろう。

余談その2:
 日刊工業新聞8面には、富士通が28日、佐賀県鳥栖市に「富士通九州リサイクルセンター」を開設したという記事が掲載された。(富士通の7月28日のリリースも参照)同社が九州・沖縄地区で直販した使用済みのPCを回収し、リサイクルするもので、センターの運営はディーラーのエコー電子工業が行うらしい。
 富士通は平成6年度からリサイクルシステムの構築を進めており、全国を13ブロックに分割し、各収集ターミナルに集められた廃製品を全国 5カ所のリサイクルセンター(東日本, 首都圏, 中部, 西日本, 九州) で解体・分別して材料別にリサイクルする計画のようで、これで全国を網羅したことになるようだ。
 このところ、2000年から通産省が義務付ける方針の「家電リサイクル法」(仮称)(6月12日のNEWS Watch余談その1を参照)を巡って、各PCメーカーも色々と対策が進んでおり、6月10日のNEWS Watchで取り上げた日本IBMノジマのPC再生事業や、6月25日のNEWS Watch余談その1でも取り上げたNECJR貨物の提携で、品川の貨物ターミナル駅をPCなどリサイクルセンターを含めた国内最大級の産廃処理施設を建設する事なども、ニュースに上がっている。富士通のような地方分散形、NECのような中央集中形、IBMのようなディーラーお任せ形、どちらが良いかはまだ結論は出ないだろうが、各メイカーにとって急務なのは間違いない。



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