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Windows XP SP2を導入してもNortonの設定変更の必要なし〜Kraig Lane氏

〜Symantecのコンシューマ製品統括者Kraig Lane氏に聞く

 現在日本のコンシューマ向けウイルス対策ソフト市場では、シマンテックの「Norton Internet Security」シリーズとトレンドマイクロの「ウイルスバスター」シリーズが大きなシェアを占めている状態だ。

 今回は、日本のコンシューマ向けウイルス対策ソフトでシェア1位となるシマンテックの開発元米Symantec Corporationにおいて、コンシューマ製品の統括を担っているGroup Product ManagerのKraig Lane氏に話を聞いた。なお、このインタビューは米国テキサス州サンアントニオとバージニア州アレクサンドリア間において、ビデオ会議方式で行なわれたもの。


Norton製品の機能拡張は今後も必要な限り続く

Symantec Corporation Group Product ManagerのKraig Lane氏
──数年前のウイルス対策ソフトは、ウイルス対策のみを搭載している場合が多かったが、昨今ではパーソナルファイアウォールやポップアップブロック機能を搭載するなど多機能化が進んでいる。この傾向はどこまで続くのか。

 この問題は、ウイルスの進化にも関係がある。昨年のSlammerやBlasterなどの“ネットワーク型”や“複合型”と呼ばれるウイルスに関しては、もはやウイルス対策機能だけでは防ぐことが難しい。

 特にBlasterのようなネットワークに接続しているだけで感染するウイルスに対しては、ファイアウォール機能が有効だ。このように“進化したウイルス”に対応するための“必要性”と、ユーザーからの声を反映する“要望”という2点から新機能を追加している。これらは、セキュリティソフトの性質上、今後も続くだろう。

──現在、15分で世界中に蔓延したことから“Warhol型”と呼ばれるウイルスが出てきている。Slammerがその代表だ。今後さらに進化し、数秒で蔓延できる“Flash型”のウイルスが出てくると予測されているが、Flash型にはどのように対応するつもりか。

 Flash型ウイルスには、現在の「ウイルス定義ファイルの更新による対応」を中心としたウイルス対策ソフトでは対応が難しいだろう。Flash型ウイルスに対応するためには、現在の主流であるリアクティブ(事後対応)からプロアクティブ(事前対策)へ軸足を移すことが重要になる。パーソナルファイアウォール機能の強化などによって、プロアクティブを強化し、Flash型のような新型ウイルスにも対応していきたい。


Windows XP SP2を導入しても、Nortonの設定変更をする必要はない

──6月までにはWindows XP SP2が出ると言われているが、SP2ではXPのパーソナルファイアウォール機能がデフォルトで有効になるという。これによって、Nortonのパーソナルファイアウォール機能に影響が出る可能性はないのか。

 結論から言うと、SP2を適用したあとでも、Nortonのパーソナルファイアウォール機能の設定等を変更する必要はない。Nortonのパーソナルファイアウォールは、パケットのパッケージ内も見ている。Windows XPのファイアウォールは入ってくるパケットをポート単位で制御するなどの基本的な機能しか搭載していない。したがって、Nortonのパーソナルファイアウォール機能の方が優れていると言えるだろう。

 具体的にSP2を適用すると、Nortonが“SP2が適用された”と判断し、「Windows XPのパーソナルファイアウォール機能がONになったが、ONにするか、OFFにするか?」と表示するはずだ。その時点でどちらかを選べば、特にほかの作業は発生しない。ただし、Windows XPとNortonのファイアウォール機能を両方ともONにすると、動作が重くなる可能性があるため、当社ではWindows XPのファイアウォール機能をOFFにすることを推奨する。


Windowsのパッチが適用されていなくても防げる状態にしていきたい

──Blasterを代表としたWindowsの脆弱性を狙ったウイルスへの対策には、パッチを適用することが重要だった。今後のNortonの方向性として、Windowsのパッチを管理できる機能を搭載することなどは検討されていないのか。

 Blasterの防御方法としては、「Windowsのパッチを適用する」と「ファイアウォールでTCP135番ポートなどを閉じる」という2種類の方法が存在したが、根本的にはパッチを適用しなければ修正できなかった。

 したがって、Symantecとしてもパッチ適用の重要性は認識しているが、ユーザーからは「パッチを適用したあとに発生する不具合が怖いので、パッチを適用したくない」という声を多く聞いている。このことから、当社ではマイクロソフトと協力してパッチの普及に務めるが、基本的には「Windowsのパッチが適用されていなくても、Nortonのセキュリティ機能でさまざまな攻撃を防いでいきたい」という方針だ。これにより、「Windowsのパッチが適用されていないPCでも、Nortonでカバーできる」という状態を目指している。


値下げについては調査・検討中

──日本のコンシューマ向けウイルス対策ソフト市場では、トレンドマイクロという競合他社や、1,980円でウイルス対策ソフトを販売している企業もある。シマンテックでは、このような競合他社や商品の値下げについてどのように考えているのか。

 たしかに日本のマーケットは、米国やヨーロッパなどとシェアが大きく異なっている。しかし、日本以外に南米などでもシェアが異なっており、日本だけ特別に何か対策をするということは、現段階では考えていない。

 価格設定に関しては、現在値下げできるかどうか市場調査をしており、検討もしている段階だ。ただし、現在の価格設定でも売上本数は増えているため、一慨に価格が高いという判断はしていない。

 今後は、価格やシェア、機能充実などのバランスを考えて、値下げなどを検討しつつ、より一層のシェア拡大を図っていきたい。


関連情報

URL
  米Symantec Corporation
  http://www.symantec.com/


( 大津 心 )
2004/03/24 11:09

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