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「Second Lifeの魅力は『たまごっち』のようなもの」シャ乱Qはたけ氏


 デジタルハリウッドが主催する「セカンドライフ・トレーニング講座」の特別企画が8月31日に実施され、講師としてシャ乱Qのリーダー/ギタリストであるはたけ氏が「Second Life」におけるヒット商品や人気スポットの作り方などを紹介した。セミナー終了後、はたけ氏にSecond Lifeを始めた経緯や魅力について話をうかがった。


Second Lifeの成長は速くて、濃い

自分でオブジェクトも作るというはたけ氏
 はたけ氏がSecond Lifeに出会ったのは2006年10月頃。アメリカの友人に教えてもらい、英会話の勉強になると思って入ったのがきっかけだという。「その時は面白くなくてすぐやめてしまったが、今年に入って日本語化の話やメディアとして発展する可能性があるという報道を聞く中で、音楽活動のプラスになるのではと考え、もう一度始めてみた」と話す。

 再びSecond Lifeを開始したはたけ氏は、土地を購入し、「はたけ宮殿」を運営する。Second Lifeの可能性を実感したのは、初めてのイベントを実施した時だという。「楽しいものも、楽しくないものも、すぐに反応が返ってくるので面白い。今の世の中には、欲しい情報を探すのが大変なくらいにコンテンツが溢れているけれど、Second Lifeにはまだまだコンテンツが少ないので、そういったところも僕にとっては魅力」とした。

 1日のうちSecond Lifeに費やす時間は、「集中して1~2時間くらい。スタジオや事務所など、ネット環境のあるところでは、ログインしっぱなしで放っていることもあるので、それを入れたら12時間を超えるかもしれない」という。また、「Second Lifeの成長は物すごく速くて、濃い。数カ月前のことが、何十年も昔の話のように語られてしまう」と述べた。


アバター演歌歌手をプロデュース、SIM巡業も

 現在はたけ氏は、日本列島SIM「JapaLand」のプロデュースを手がけている。JapaLandは、Second Lifeにおける総合サービスとして、土地の販売・レンタルや、SIMの運営管理・購入代行、オブジェクト制作などを行なっている。将来的には、47(都道府県)のSIMを連結して、日本列島を再現するという。また、アバターによる演歌歌手「Uri Kuri(ウリクリ)」のプロデュースもしており、楽曲「低スペックな女」を発表した。SIM巡業も実施するほどの意気込みだ。

 演歌企画は、はたけ氏とマグスルの新谷卓也代表取締役兼CEOが発案したもので、歌っているのは新谷代表の奥さん。同社が運営する日本人居住区「MagSL」で家賃の取り立てを行なっているスタッフでもある。はたけ氏は、「頑張っていて面白い感じになっているのが良い。クオリティを高くすると、CDを流しただけのように聴こえてしまう。生々しい歌声で、不完全な動きも含めてSecond Lifeとして成立しているのではないか」と話す。「いろいろな作品を作って、いずれはコンピレーションだったり、Second Life全体が動くような発展をしていけたら」と語った。

 このように、Second Lifeで作品を発表するはたけ氏は、クリエイターにとってのSecond Lifeの魅力を、「『たまごっち』のようなもの」と説明する。「育てていく経過を友達と見せ合ったりする感覚に似ている。新機能が追加されると、皆で情報交換し合える。どんどん新しい文化を作っていくのが面白い」という。今後については、「Second Lifeでは、今決まったことを1時間後に実行するようなことが当たり前。これからも、思い付きで進めていきたい」と述べた。


JapaLandの様子。はたけ氏は、「10年前、メールだけでやり取りしている人たちを不思議に思っていたが、今ではそれが普通。将来、アカウントを持っていないのが不自然なくらい、Second Lifeでコミュニケーションすることが普通になれば良いなと思う」と話す。


関連情報

URL
  JapaLand
  http://japaland.cubejapan.com/

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シャ乱Qはたけ氏が「Second Life」の極意を語る、デジハリがセミナー(2007/09/03)


( 野津 誠 )
2007/09/06 12:35

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