縦に長~いWebページも手軽にキャプチャ「PHARMACY」


こんなところが便利!

 スクロールが必要な長いWebページも、1クリックで全体をキャプチャできる。保存する形式はBMP、JPEG、PNGのほか、クリップボードへのコピーもサポート。サムネイルの同時作成や、外部プログラムの起動も可能で、表示フォントサイズは最小から最大まで5段階に変更できる。レジストリは書き換えないので、気軽に利用できる。


■PHARMACY
  作者:織田信長氏
  動作OS:Windows XP/2000
  http://members.jcom.home.ne.jp/illegal/



URLを指定して表示したWebページを1クリックでBMP、JPEG、PNGに

 見えないところも含めて、Webページ全体をサクッとキャプチャしたい、もしくはクリップボード経由でコピーしたいという方にお勧めのシンプルなキャプチャツールをご紹介しよう。

起動時の「PHARMACY」

 「PHARMACY」は、キャプチャしたいWebページのURLを入力して表示させ、[キャプチャ]ボタンを押すだけ。これだけで、縦に長くて何度もスクロールしないと全部見られないようなページでも、Webページ全体をボタン一発でキャプチャしてくれるのだ。保存形式はBMP、JPEG、PNGのほか、クリップボードへのコピーもサポートしている。

 キャプチャした画面には、Webブラウザのウィンドウは付けることはできない。また、縦横のサイズなど、指定したサイズでキャプチャする機能はないので、つねにWebページの全部をキャプチャする。

 画面キャプチャした画像ファイルは、PHARMACYのプログラムと同じフォルダに保存される。保存時のファイル名は「HTMLファイル名」「HTMLタイトル名」「保存の度に指定」「固定ファイル名」の4種類から選択可能だ。拡張子は自動的に付加される。

 連番などは付加されないため、常に指定したファイル名に上書きされる形となるが、いちいち「上書きしますか?」とは聞かれない。連続キャプチャにはあまり向いていないので注意しよう。

 ユニークなのは、保存時に横幅のピクセル数、または割合を指定したサムネイルも同時に作成できる点だ。サムネイルしか作成しない指定も可能なので、あえて小さいサイズの画面キャプチャが欲しいときに便利だ。また、キャプチャ後に任意の外部プログラムを起動し、キャプチャした画像をそのまま編集することも可能だ。

 簡単便利な使い勝手なので、Webページを簡単に手元に残しておきたいといったライトな用途から、Webサイト構築で制作したWebページをすべてキャプチャして納品するといった業務用途まで、幅広く利用できる。業務で利用する場合には、フォントサイズが「最小」「小」「中」「大」「最大」と選択できるので、フォントの大きさによってデザインの崩れがないかを合わせて確認できる点も便利だろう。

キャプチャしたいWebページのURLを指定して表示、[キャプチャ]ボタンを押すだけ保存されたファイルは、アプリの実行ファイルと同じフォルダに保存される
[設定]ボタンから、保存ファイル名のルールを指定サムネイルも同時に作成できる
キャプチャの完了と同時に、外部プログラムを起動できる

関連情報

2009/9/30 11:00


すずまり
大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。