複数PCでファイル同期! Webブラウザからダウンロードも「Dropbox」
●こんなところが便利!
「Dropbox」を利用することで、複数のパソコン間で最大2GBまでのファイルが同期できる。オンラインストレージにも同期されるため、Webブラウザからもファイルやフォルダにアクセス可能なほか、アカウントを持たないユーザーとの間でファイルを共有することも可能だ。履歴管理機能により、誤って削除したファイルも復活できる。
■Dropbox 著作権者:Evenflow, Inc. 動作OS:Windows Vista/XP(64bit版もサポート) http://www.getdropbox.com/ |
●複数パソコン間でファイルをリアルタイムに同期
作業環境が頻繁に変わる方は、常に最新データを維持するためにさまざまな工夫をされていると思う。そこで今回は、複数パソコンで常に最新のデータが同期できるサービスをご紹介しよう。
2GBまで無料で同期できる「Dropbox」。有料オプションで50GB(月額9.99ドル)と100GB(月額19.99ドル)も用意されている |
「Dropbox」は、ファイル同期のクライアントソフトに無料ストレージサービスがついているサービスだ。公開されている「Dropbox」アプリケーションをインストールしたパソコンなら、専用のフォルダ内にファイルを保存するだけで自動的に複数パソコン間でファイルが同期できるのが特徴。
「Dropbox」のサービスやサイトは英語だが、日本語のファイル名やフォルダ名にも対応しており、無料で最大2GBまでファイルを保存できる。
利用するには、まず「Dropbox」をダウンロードしてインストールしてアカウントを作成する。アカウントを作成すると、自動的に「My Documents」内に「My Dropbox」というフォルダが作成される。
この「My Dropbox」フォルダ以下に保存されるファイルが自動同期の対象となる。更新や削除といった操作がインターネット上のストレージを経由して、同じく「Dropbox」がインストールされた同期対象となるパソコンにほぼリアルタイムに反映されるのだ。
「Dropbox」をインストールしていないパソコンからでも、Webブラウザを介してサービスにログインすることで、自分のオンラインストレージにアクセスできる。これにより、外出先のネットカフェのパソコンや、友人の家のパソコンなどでも、データのダウンロードが行える。
「Dropbox」をインストールすると同時に、アカウントを作成する | 「Dropbox」をインストールしたばかりのフォルダ内の様子 |
ノートパソコンAのフォルダの様子 | デスクトップマシンBのフォルダの内容はノートパソコンAと同期されている |
Webブラウザで見るオンラインストレージの様子 | マウスを合わせるだけでメニューが表示されるので、Webブラウザ上からの操作も簡単 |
●アカウントのないユーザーともファイルの共有が可能
ローカルの「My Dropbox」フォルダ内には、あらかじめ「Public」「Photos」という2つのフォルダが作成される。「Photos」フォルダ内に任意のフォルダを作成して写真などの画像を保存すれば、公開用のURLが用意されるので、「Dropbox」にアカウントを持たない人とも共有できる。
また「Public」内にも共有したいユーザーのメールアドレスを指定した共有用のフォルダを作成できる。招待されたユーザはアカウントを登録することで共有フォルダを利用できるようになる。
作成済みのフォルダを後から共有することも可能だ。また保存したファイルは右クリックで公開用のURLを取得できるため、アカウントがないユーザーでもファイル単位の共有が可能となっている。
このほか、任意に作成したフォルダもZIPファイルとしてダウンロードできる。うっかり削除してしまったファイルの復活も可能だ。いずれかのパソコンでファイルを削除した場合、同期によりオンラインストレージ内のファイルも削除されてしまうのだが、Webブラウザから「Recent Event」にアクセスすれば、編集履歴から簡単に復活できるのだ。
作業マシンが頻繁に変わるという方や、自宅や会社、あるいは出先などでプレゼン資料を扱う方などには、心強い味方になりそうだ。
「Photos」フォルダに保存した写真はギャラリーとして公開できる | Webブラウザで更新履歴を確認。削除したファイルの復活も可能 |
ローカルフォルダ内でも右クリックで公開用のURLを取得できる |
関連情報
2009/9/16 11:00
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