Yahoo! JAPANをかたる「至急!!!お客様 ID危険検出」メールに注意、ウイルス感染の恐れ

　Yahoo! JAPANカスタマーサービスの名をかたる迷惑メールの事例が報告されているとして、Yahoo! JAPANカスタマーサービスの公式Twitterアカウントが注意を呼び掛けている。ウイルスに感染する恐れがあるとして、添付ファイルやメールに記載されているURLをクリックせずに削除するよう呼び掛けている。

　報告されているのは、件名が「至急!!!お客様 ID危険検出」といったもの。本文は「Yahoo! JAPANカスタマーサービス北村です」で始まり、ユーザーのアカウントに異常な回数のログイン試行があったとして、「至急、添付したYahoo!JAPAN専用セキュリティソフト対策を行ってください」と促す内容。また、不正アクセス対策だとして、「パスワード変更」や「ワンタイムパスワードの利用設定」を行うためのページのURLも記載している。

今回報告された迷惑メールの文面（Yahoo! JAPANカスタマーサービスのツイートより）

　ヤフー株式会社によると、添付ファイルを開くのはもちろん、記載されたURLにアクセスするのも危険だという。また、こうした文面の迷惑メールは16日になって確認されたもので、現時点では数件の問い合わせが寄せられている程度だとしている。Yahoo! JAPAN IDユーザーを狙ったものなのか、もしくは無差別に送信されているものかなど、送信範囲についてもまだ調査中だ。

　なお、ヤフーからYahoo! JAPAN IDのユーザーに送信する正規メールであれば、「Yahoo!メール」で受信した際に、送信元を保証する「Y!」マークが表示される。これにより、なりすましメールか正規メールかを区別できるとしている。

　米Yahoo!が14日、10億人以上の個人情報が流出していたことを公表しており、今回確認された迷惑メールはこれに便乗したものである可能性もあるが、日本のヤフーと米Yahoo!（Yahoo! Inc.）は別会社。ヤフーでは、米Yahoo!の情報流出の影響はないことを、Yahoo! JAPANの公式Twitterアカウントで改めて告知している。