「ドラクエIX」「Wii Music」などShare放流、全国で計10人逮捕

不正商品対策協議会のWebサイト

　権利者団体などで構成する不正商品対策協議会（ACA）は11月30日、ファイル共有ソフト「Share」を通じたゲームや映画、音楽、アニメなどの著作権侵害行為に対して、全国で一斉取り締まりが行われたと発表した。

　ACAによると、北海道警生活経済課などが逮捕した茨城県取手市の無職男性（23歳）は、9月7日、スクウェア・エニックスのゲームソフト「ドラゴンクエストIX星空の守り人」を権利者に無断でアップロードし、著作権（公衆送信権）を侵害した疑いが持たれている。

　また、兵庫県警生活安全企画課などが逮捕した横浜市神奈川区の自営業男性（37歳）については、10月21日から22日までの間、任天堂のゲームソフト「Wii Music」「Wii Sports Resort」をアップロードした疑い。

　ACAによると、ファイル共有ソフトを悪用して「Wii」用ゲームソフトをアップロードしていたユーザーが逮捕されたのは、今回が初めて。

　このほか、警視庁や京都府警はじめ、埼玉県警、三重県警、岡山県警、徳島県警、佐賀県警がそれぞれ容疑者を逮捕。また、秋田県警でも、著作権侵害の疑いで県内の一般民家の家宅捜索を行っており、今回の一斉取り締まりでは10都道府県警が合計10人を逮捕した。

　「Share」に無断アップロードされた著作物としては、上記ゲームソフトのほか、「機動戦士ガンダムOO」「らんま1/2テレビシリーズ」「ドラゴンボール改」「フレッシュプリキュア！」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」「DEATH NOTE」「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」「ローレライ」などのタイトルが挙げられている。

　ACAでは、今回の一斉取り締りに関して、近日中に記者説明会を開催するという。ACAには、正会員として日本映画製作者連盟、日本映像ソフト協会、日本国際映画著作権協会、日本音楽著作権協会、日本レコード協会などが、協賛会員としてコンピュータソフトウェア著作権協会などが加盟している。