Winnyの著作権侵害ユーザーに削除要請、ISPと権利者がガイドライン


 ISP事業者団体と権利者団体からなる「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会」(CCIF)は8日、ファイル共有ソフトで著作権侵害にあたるファイルを公開しているユーザーに対して削除を求める通知を送付するなどの対応をまとめたガイドラインを策定し、公表した。

 ガイドラインは、ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害への対応として、ISP事業者団体と権利者団体の協力により、著作権侵害を行っているユーザーへの注意喚起を実施する際の手続きなどをまとめたもの。権利者団体は、CCIFが指定する検知ツールで著作権侵害の事実を確認し、ISPに対して該当ユーザーへの注意喚起を依頼。ISPがこれを受け、ユーザーに対してファイルの削除などを求める注意喚起メールを送付する。

 現時点で、対象となるファイル共有ソフトは「Winny」のみだが、「今後検知ツールの正確性などについて技術的検証がなされた通信形態について、対象を広げることが考えられる」としている。


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(三柳 英樹)

2010/2/8 17:30