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新フォーマット「WebM」の動画をYouTubeで見る方法、Googleが説明


シニアエンジニアリングマネージャーの及川卓也氏

 Googleは25日、サンフランシスコで開催した開発者向けカンファレンス「Google I/O」で発表したChrome関連の技術やサービスに関する説明会を開催した。シニアエンジニアリングマネージャーを務める及川卓也氏は、Googleが公開したフリーの動画フォーマット「WebM」や、Webアプリのマーケットプレイス「Chrome Web Store」などについて説明した。

 WebMは、Googleが買収した「On2 Technologies」の動画コーデック「VP8」をベースとして、ロイヤリティフリーライセンスで提供される動画フォーマット。及川氏は、「HTML5ではvideoタグにより簡単にページに動画を埋め込めるが、動画については残念ながら1つのコーデックですべてのブラウザーに対応するものは無いという状況。インターネットやWebは、TCP/IPやHTTP、HTMLといったオープンな誰でも使える規格により発展してきたが、Web上の動画にはそれが存在しないことが技術革新の阻害になっていると考えたことから、WebMをロイヤリティフリーの形で提供することを決めた」と説明。既にMozillaやOpera、Adobe、Skype、ARM、Qualcomm、NVIDIAなど多数の企業がサポートを表明しており、WebMは今後の普及に期待できるとした。

 また、既にYouTubeでWebMのサポートも開始されており、YouTubeでWebMによる動画を再生する方法を紹介した。YouTubeでは、既にWebM形式の動画アップロードが可能であるほか、過去に投稿された動画についてもWebMへの変換を順次進めており、360pおよび720pで対応しているという。

YouTubeでのWebM対応 YouTubeでのvideoタグのサポート状況

 現時点で、WebMの再生が可能なブラウザーは、Google Chromeのオープンソースプロジェクト「Chromium」の最新版や、Firefoxの開発者向けビルド、Operaの開発者向けビルドなどで、再生にはこれらのブラウザーを使用する必要がある。各ブラウザーとも、正式版でのサポートは今後の対応になる。

 再生の手順としては、まずWebMに対応するブラウザーで「http://www.youtube.com/html5」にアクセスし、「HTML5ベータ版を有効にする」と書かれたリンクをクリックする。次に、適当な単語で検索し、検索ページのURLの最後に「&webm=1」を加えてアクセスすると、WebMでエンコードされた動画の検索が可能になる。再生時に、YouTubeのプレーヤーのツールバーに「HTML5・WEBM」と表示されていれば、WebMフォーマットの動画であることが分かる。

YouTubeでWebMフォーマットの動画を再生する手順 Firefox開発者向けビルドでのWebM動画の再生例。ツールバーに「HTML5・WEBM」と表示される

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(三柳 英樹)

2010/5/25 15:17