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Googleがフリー動画フォーマット「WebM」を公開、MozillaやAdobeも支持


 米Googleは19日、フリーでオープンなWeb動画フォーマット「WebM」を公開した。Googleが2009年に買収したOn2 TechnologiesのVP8ビデオコーデックをロイヤリティフリーでライセンスし、フォーマットのソースコードや仕様、エンコードツールを公開している。

 WebMプロジェクトは、Google、Mozilla、Opera、Adobe、Skype、ARM、Qualcomm、NVIDIAなど、20以上の主要企業が賛同し、協力している。

 今回発表されたWebMフォーマットは、3つの部分からなる。核となる高品質ビデオコーデックのVP8は、BSD形式のロイヤリティフリーライセンスで提供される。オーディオコーデックは、既にオープンソースであり、広く使用されているVorbisが使用される。コンテナにはMatroskaのサブセットが使用される。

 VP8は、帯域幅を効率的に使用できるため、低コストで高品質な動画をユーザーに提供できる。このことは、YouTubeのような大規模動画サイトを運営しているGoogleにとっては特に重要だ。また、スマートフォンやタブレットPC、ネットブックなど様々なWeb端末で高品質動画を再生できる。そのために必要なチューニングは最小限にできるよう、シンプルな構成となっている。さらに、ソースコードが公開されることによって、Webの最適動画フォーマットとして開発が行われることが期待されている。

 Mozillaは、Firefoxの開発者向けナイトリービルドに早速WebMサポート機能を組み込んで公開した。Operaも、実験的ビルドの中にWebMサポートを組み込み、Windows、Mac、Linux版を公開した。Googleも、Google ChromeやYouTubeでのWebM対応を表明している。また、AdobeはFlashにVP8を組み込むことを表明し、その結果として飛躍的にVP8コーデックが利用されるだろうと予測している。

 Microsoftは、Internet Explorer 9(IE9)で、HTML5のビデオ機能のサポートを表明している。IE9ではH.264のサポートを明らかにしているが、MicrosoftではVP8コーデックをWindowsにインストールしていれば、IE9でVP8動画にも対応することを表明した。

 また、非営利団体のFree Software Foundation(フリーソフトウェア財団)も、GoogleがVP8動画コーデックをオープンにしたことに対して賛辞を送った。同財団では公開書簡をGoogleに送り、VP8をフリーにしてYouTubeで使用するよう求めていた。同財団ではWebMを支持し、全てのブラウザー開発者にWebMをサポートするよう求めている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/5/20 12:23