Share一斉摘発も利用者への影響は限定的、ネットエージェント調べ


 ネットエージェント株式会社は、2010年12月1日から2011年1月31日までのP2Pファイル共有ソフト「Winny」「Share」「Perfect Dark」のノード数に関する調査結果を発表した。それによれば、1月中旬に行われたShare利用者の一斉摘発により、一時的にShareのノード数が減少したが、1月末には通常通りに戻っていたという。

 Shareのノード数を見ると、12月の平日は9万台前後、土日は10万台前後を推移していたが、一斉摘発が行われた1月11日以降は平日で8万3000台から8万9000台の範囲まで減少。一斉摘発が実施された週の土日でも10万台を下回った。しかし、1月末の土日には再度10万台に戻ったことから、「一斉取り締まりによりShareの利用を中止したユーザーはごく限定的であった」と分析している。

 一斉摘発が行われた時期のWinnyやPerfectDarkのノード数には大きな変化が見られなかった。

Winny/Share/PerfectDarkのノード数推移

 なお、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)でも2010年12月17日17時から18日17時にかけて、WinnyとShare、PerfectDarkのノード数に関する調査結果を発表している。同調査のノード数はWinnyが約6万台、Shareが約13万、PerfectDarkが約5万6000台だった。

 これに対してネットエージェントの12月17日の調査では、Winnyが約11万件、Shareが約9万件、PerfectDarkが約6万件となっている。両者のノード数が異なるのは、集計方法が異なるため。


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(増田 覚)

2011/2/7 14:27