日本レコード協会、「著作権法30条1項3号読み上げコンテスト」を実施


キャンペーンサイト

 一般社団法人日本レコード協会は24日、著作権啓発キャンペーン「LOVE MUSIC」の企画として、著作権法の「ダウンロード違法化」に関する条文をユーザーが読み上げている映像を募集する、「著作権法30条1項3号読上げコンテスト」を開始した。

 著作権法30条1項は、著作物は私的使用の範囲内では複製ができることを定めている。2010年1月施行の改正法で追加された30条1項3号は、私的使用においても複製が認められない例外規定として、著作権侵害であることを知りながら映像・音楽をダウンロードする行為(違法ダウンロード)を挙げている。

 日本レコード協会では、この著作権法30条1項3号の周知を図り、違法な音楽配信の利用減少を目的として、読み上げコンテストをキャンペーン特設サイトで実施。一般ユーザーに対し、著作権法の該当部分をアニメキャラクター風や実況中継アナウンサー風など個性豊かに読んでもらい、ビデオや携帯電話などで撮影した映像を応募してもらう。応募期間は6月24日まで。

 応募のあった映像から、日本レコード協会会員社4社のアニメーション担当ディレクターを含む審査委員会が第一次選定を行い「最も印象に残る」応募者10人を選ぶ。10人の映像はキャンペーンサイトで公開し、一般投票によって最優秀者を決定する。最優秀者は、自身の声を携帯電話向けの「着ボイス」としてレコチョク公式サイトから配信することが可能となる。

 また、連動企画として、著名人5人が同様に著作権法の該当部分を読み上げた音声を、順次サイトに掲載していく。24日には第一弾として、戦場カメラマンの渡部陽一氏が読む著作権法30条が公開された。


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(三柳 英樹)

2011/5/24 14:55