「PlayStation Vita」は12月17日発売、3G/Wi-Fi対応、ニコ動のアプリも


PlayStation Vita

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は14日、次世代ポータブルゲーム機「PlayStation Vita」(PS Vita)を12月17日に発売すると発表した。希望小売価格は、Wi-Fiモデルが2万4980円、NTTドコモの通信機能が利用できる3G/Wi-Fiモデルが2万9980円。

 PS Vitaは、マルチタッチ対応の5インチ有機ELディスプレイ(960×544ドット)と、背面にマルチタッチパッドを搭載するポータブルゲーム機。本体サイズは約182.0×18.6×83.5mm。重量はWi-Fiモデルが約260g、3G/Wi-Fiモデルが約279g。

 ハードウェア面では、CPUにARM Contrex-A9 core(4 core)を採用し、メインメモリは512MBを搭載。左右に2つのアナログスティックを備え、前面および背面カメラ、6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)、3軸電子コンパス機能、GPS(3G/Wi-Fiモデルのみ)などを搭載する。

 機能面では、ユーザーの位置情報をもとに、周辺のユーザーがプレイしているゲームの情報がわかる「near」や、ネットワークを通じて複数のユーザーでボイスチャットやテキストチャットを楽しめる「パーティー」などを搭載。通信機能としてIEEE 802.11b/g/nの無線LANを搭載し、3G/Wi-FiモデルではNTTドコモの通信機能も利用できる。

「near」の画面ブラウザーの画面

NTTドコモ回線はプリペイド型のデータプランが利用可能

 3G/Wi-FiモデルでNTTドコモの回線を利用する場合の料金については、プリペイド型で一定時間の通信が利用できる新たな料金プラン「プリペイドデータプラン 20h」「プリペイドデータプラン 100h」が発表された。

 「プリペイドデータプラン 20h」は980円で、30日間に20時間の通信が利用可能。「プリペイドデータプラン 100h」は4980円で、100日間に103時間の通信が利用可能。

 通信速度は、どちらのプランも受信時最大128kbps、送信時最大64kbpsとなるが、「プリペイドデータプラン 100h」については3時間まで受信時最大14Mbps、送信時最大5.7Mbpsの「FOMAハイスピード」が利用できる。継続的に高速・定額通信を利用したい場合には、通常のNTTドコモの「定額データプラン」が利用できる。

ニワンゴがPS Vita用アプリ「ニコニコ」を提供、動画視聴や生放送配信が可能

「ニコニコ」のイメージ画面

 14日には、PS Vita本体と同時に発売されるソフトとして「みんなのGOLF 6」など26タイトル、開発中ソフトのラインナップについても74タイトルが発表された。

 ゲーム以外のアプリとしては、株式会社ニワンゴがアプリ「ニコニコ」をPS Vita用に提供することを発表。ニコニコ動画とニコニコ生放送がPS Vitaから利用できるアプリで、視聴やコメント投稿のほか、PS Vitaの内蔵カメラを使った動画投稿や生放送配信にも対応する。アプリは2011年内リリース予定で、料金は無料。


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(三柳 英樹)

2011/9/14 19:05