欧米5社が電子書籍で独禁法違反か? 欧州委員会がAppleとの契約内容を調査


 欧州委員会は6日、欧米の出版社5社に対し、電子書籍の反競争的慣行に関与した疑いがあるとして、EU競争法(独占禁止法)違反の疑いで正式に調査を開始したと発表した。

 調査を受けているのは、仏Hachette Livre(Lagardere Publishing)、 米Harper Collins(News Corp.)、米Simon & Schuster(CBS Corp.)、英Penguin(Pearson Group)、独Verlagsgruppe Georg von Holzbrinck(inter alia Macmillanの親会社)の5社。

 いずれも米Appleの支援を受けながら、欧州経済圏(EU各国にアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーを加えた地域)において、電子書籍の販売に影響するような反競争的な慣行に関わっていた疑いが持たれている。

 欧州委員会は、さらにAppleと5社との間で非合法的な合意事項や商慣行があったかどうか、また、電子書籍販売業者と5社との間で交わされた代理店契約の契約書の文言にも注目している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/12/7 11:39