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「Mashup Awards 7」最終審査が開催、最優秀賞は「ミブリ・テブリ」


 ウェブやアプリの開発技術を競うコンテスト「Mashup Awards 7」の最終審査および表彰式が11日、都内で開催された。5つの団体・企業が当日の最終プレゼンに臨み、審査の結果、ジェスチャーで○×形式のクイズを楽しめる「ミブリ・テブリ -QUIZ kinect-」が最優秀賞に選ばれた。

受賞者の皆さん リング上で最終プレゼンが行われた

 「Mashup Awards」は、IT企業各社がネット上で公開するさまざまなAPIを活用したアプリやサービスの開発技術を競うコンテスト。2006年のスタート以来、7回目となる今回の大会では、9月7日から11月7日までの約2カ月間に渡って作品を募集。期間中、東京、京都、福井など各所で「ハッカソン」と呼ばれる開発者向けの支援イベントなども実施し、最終的に500作品が集まった。

 また今回は「Mashup Battle」と呼ばれる審査方式を導入。専門家による非公開型の審査に加え、コンテスト応募者らが実際に登壇する公開型プレゼン予選も全国5カ所で実施した。1次および2次審査を勝ち抜いた5作品が、12月11日の「Mashup Battle Final Stage」へと進出し、最後のプレゼンに臨んだ。

 最終審査の会場には、格闘技で使われる本物のリングが設けられ、参加者はその上でプレゼンを行った。さらに、リング上への呼び込み時にはビデオ映像やアナウンサーによる口上で会場を盛り上げるだけでなく、プレゼンの時間制限をゴングで知らせるなど、バトル感を演出。これを受けて、プロレスラーの扮装で登場するプレゼンターもいた。

 5団体によるプレゼン終了後、10名の審査員がそれぞれの票をリング上の箱に投じ、さらに観客の前で1票ずつ開票。多数決で最優秀賞を決めた。最終的に6票を集めた「ミブリ・テブリ -QUIZ kinect-」が最優秀賞に輝き、副賞として100万円が贈られた。家庭用ゲーム機「Xbox 360」向けの多用途周辺機器である「Kinect」を使い、ユーザーのジェスチャーを映像で解析。手で○や×のサインを行うだけで、クイズを楽しめるのが特徴。


最優秀賞を選ぶ投票もリング上で 6票を獲得した「ミブリ・テブリ -QUIZ kinect-」が最優秀賞に輝いた

 「ミブリ・テブリ -QUIZ kinect-」を開発したのは、福井県越前市を拠点に活動する株式会社ignote(イグノート)。同社の代表取締役で、最終プレゼンを自ら務めた中西孝之氏は「このアプリはMashup Awards 7に合わせて開発したもの。福井のハッカソンで生まれ、プレゼンも福井から手伝っていただき、まさに福井の仲間みんなでつかんだ賞。本当にありがとうございます」と、関係者への謝意を涙混じりに語った。また、賞金100万円の使い道を聞かれると「地元の仲間と焼鳥屋でお祝いします」と笑顔で答えていた。

 また、最優秀賞にこそ選ばれなかったものの、最終プレゼンに進出した「engraph for Android (BETA)」「smoon」「東日本大震災アーカイブ」「alarm everyone」の4作品には、優秀賞と副賞10万円が贈られた。

 Mashup Awards 7実行委員会の委員長を務めた羽野仁彦氏(株式会社リクルート メディアテクノロジーラボ所長)からはコンテストの総評が述べられた。「応募作品のレベルが非常に高く、マッシュアップしたとは思えない融合具合、システムとサービスとデザインが見事に溶けあって、完全な1つのサービスとして見えるものが多かった」と羽野氏は語り、その上で「最優秀賞のミブリ・テブリは、会場で実際に見て『楽しそう、面白そう』と感じた人も多いことだろう。それこそが受賞に繋がった」と評した。


最優秀賞受賞の喜びを表現する中西孝之氏(株式会社ignote) Mashup Awards 7実行委員会委員長の羽野仁彦氏

 また、優秀賞受賞作の1つ「東日本大震災アーカイブ」については特段の言及がなされた。Google Earth上への被災地写真のオーバーレイ表示、避難所情報と道路走行実績情報の重層表示などを多面的に行っていることから、羽野氏は「現時点における、マッシュアップの完成系であると審査員、実行委員会ともども認識している。特別な賞はないが、コンテストの集大成、メモリアルとして残していきたい」と表明した。

 Mashup Awards 7では、このほかにも多数の作品に対して表彰が行われた。コンテストのリーディングパートナー各社がそれぞれ定めたテーマに沿って優秀作を選ぶ「テーマ賞」10作品に加え、「メディアパートナー賞」8作品、「協力企業賞」49作品、「PowerAppsJAPAN賞」1作品、「MA7サポーター賞(小悪魔賞)」1作品が用意された。また、IT業界で働く女性らで構成されるユニット「MUP48」からは、メンバーとの合コン権が付いた「MUP48賞」が贈られた。


表彰式の模様 合コン権が副賞という「MUP48賞」も贈られた

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(森田 秀一)

2011/12/12 06:00