Google、Androidマーケットにマルウェア排除対策「Bouncer」を導入
米Googleは2日、Android向けのアプリマーケット「Androidマーケット」に、マルウェアを排除するためのスキャン機能「Bouncer」(開発コード名)を導入すると発表した。
Bouncerは、Androidマーケットに新規に登録されるアプリや、既に登録されているアプリ、開発者アカウントを分析。アプリが新たにアップロードされると、既知のマルウェアやスパイウェア、トロイの木馬に該当するかを分析し、疑わしい振る舞いをするアプリについては、過去に分析したアプリとの比較を行う。これらの分析はGoogleのクラウドインフラ上で行われ、Androidデバイス上での実行状況をシミュレートすることで、マルウェアの隠れた振る舞いを発見するとしている。
Googleでは、2011年にはAndroidデバイスのアクティベーションが前年比で250%増加し、Androidマーケットからのアプリのダウンロード数は110億回に上ったと説明。一方、2011年前半と後半を比較すると、Androidマーケットからの悪意の疑いのあるアプリのダウンロード数は40%減少したと説明。これは、セキュリティベンダーなどがAndroid向けのマルウェアの増加を報告しているのと同時期に起こっており、マルウェアが作成されるのを防ぐことはできないが、最も重要な指標はマルウェアが実際にダウンロードされ、インストールされているかどうかだとしている。
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(三柳 英樹)
2012/2/3 12:41
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