「Android 4.1」発表、表示やレスポンスを高速化、音声検索機能などを強化
アシスタント機能「Google Now」も搭載
Android 4.1 |
米Googleは27日、開発者向けイベントの「Google I/O 2012」で、Android OSの次期バージョン「Android 4.1」(開発コード:Jelly Bean)を発表した。Android 4.1は開発者向けプレビュー版がリリースされており、数週間後をめどに正式版をリリースする予定。
Android 4.1では、パフォーマンス向上とタッチ操作の最適化を図っており、画面の描画処理は60fpsに高速化。スクロールやページ切り替え、アニメーションの描画をスムーズに行うため、グラフィックパイプラインにトリプルバッファリングを追加。タッチ操作のレスポンス改善のため、スクリーンに指が触れる動作をあらかじめ予測しておく仕組みを導入した。
音声検索機能も強化し、音声での質問に対して音声で回答するとともに、関連情報を画面に表示する機能を搭載。音声認識エンジンをローカルにも搭載し、オフラインでの音声検索にも対応した。
また、新たに「Google Now」と呼ぶアシスタント機能も搭載。Googleカレンダーの予定や端末の位置情報、検索履歴などのデータに基づいて、天気予報や渋滞情報などユーザーが必要としていると思われる情報をまとめて表示する。
ユーザーインターフェイス面では、通知領域により詳細な情報が表示されるようになり、通知領域の表示から直接電話をかけたりメールを作成するといった動作を行えるようになる。ホーム画面では、配置したいウィジェットが空きスペースに合わせて自動的にリサイズする機能や、ウィジェットの配置場所に合わせて周囲のアイコンが自動的に再配置される機能などを搭載した。
通知領域 | ホーム画面 |
多言語対応では、右から左に表記されるアラビア語やヘブライ語などに対応。日本語についても、他の言語向けフォントからの流用ではないフォントで表示するよう改善が図られたほか、Unicode 6.0に収録された絵文字をサポートする。
NFCを利用して端末間でデータを送受信する「Android Beam」では、データ転送にBluetoothを活用することで画像や動画などの共有にも対応する。
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(三柳 英樹)
2012/6/28 16:01
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