「違法ダウンロード、だめだゾウ」声優の茅原実里さんがPR


 株式会社日本国際映画著作権協会(JIMCA)とSTOP!違法ダウンロード広報委員会は29日、改正著作権法の周知と違法ダウンロード撲滅を目的としたキャンペーン「音、つけてくだサイ〜違法ダウンロード、だめだゾウ〜!」の授賞式を開催。当日は、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希役などを演じた声優の茅原実里さんが特別審査員として参加し、キャンペーンをPRした。

声優の茅原実里さん(左から3番目)と受賞者のみなさん

 キャンペーンは、30秒の無音アニメ映像に自作の音や効果音、セリフを付けた作品を募集するもの。映像には、劇場内での映画の撮影や録音、無許諾でアップロードされた映画や音楽のダウンロードが違法であるというメッセージが盛り込まれている。キャンペーンには計110人が127作品を投稿。最優秀作品賞には森田遊人さん(25歳)が選ばれた。

 29日に開かれた授賞式に参加した茅原さんは、「同じ映像でも載せる音が変わるだけで、これだけ違う作品になるのかと衝撃を受けた」と、応募作品のレベルの高さを評価。また、審査委員長を務めたJIMCA代表取締役の味村隆司さんは、「応募者の大半は20〜30代。若い世代が著作権を守る意識を持ち続けている限り、日本の将来も明るい」と感想を述べた。

 改正著作権法の一部は10月1日に施行され、違法にアップロードされた有償の音楽・映像を違法と知りながらダウンロードする行為に対して、2年以下の懲役または200万円以下の罰金、あるいはその双方が科せられた。JIMCAとSTOP!違法ダウンロード広報委員会では、従来の映画館における盗撮防止とあわせ、改正著作権法の周知を行うためにキャンペーンを開催した。今回の受賞作品はJIMCAのサイトで公開する。

声優の茅原実里さんJIMCA代表取締役の味村隆司さん

関連情報


(増田 覚)

2012/11/29 19:22