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米Microsoft、「Office Mobile for iPhone」米国向けに公開

〜利用にはサブスクリプション版Office 365アカウントが必要

 米Microsoftは14日、米国市場で「Office Mobile for iPhone」をiTunes App Storeにて公開した。18日からは29言語、135市場で公開すると発表している。

 Word、Excel、PowerPointが含まれるこのアプリのダウンロード自体は無料だが、アプリの正式名称「Office Mobile for Office 365 subscribers」からもわかるように、利用にはサブスクリプション版「Office 365」のアカウントが必要で、ログイン時に確認を求められる。

 Office MobileはiPhone 4/4S/5、iPod Touch(第5世代)、iOS 6.1以上に対応する。iPadには最適化されておらず、利用には2倍モードにする必要がある。iPad利用者に対しては、Microsoftが提供している「Office Web Apps」の利用を推奨している。

 アプリを開くと、Office 365のアカウントの有無を聞かれ、アカウントがない限り、アプリを利用できない仕組みとなっている。Office 365と紐付けられているMicrosoftアカウントでのログインも可能だ。

 Office Mobileはデスクトップ版Officeと比べて機能がかなり限られているようだ。基本的に、Officeドキュメントの閲覧と編集を主用途としている。新規ドキュメントを作成できるのはWordとExcelのみで、新規PowerPointドキュメントは作成できない。

 iPhone上で見るOfficeドキュメントは、小さな画面で見やすいように最適化されている。iPhoneでドキュメントに追加したコメントも含め、編集後には、デスクトップで通常のOfficeドキュメントとして表示できるとしている。

 PowerPointには、出先でプレゼンテーションの練習するために便利な「Slide Navigator」機能があり、素早くスライドを閲覧できる。Wordは、SkyDriveから開いた場合に有効な「Resume Reading」機能がある。これは、Office Mobileで読み終えた場所を記憶し、次にPCで開いた場合に読み終えたその場所から読みはじめられる機能だ。

 編集したドキュメントは一時的にiPhone内に保存されるものの、基本的にはSkyDriveに同期されることが前提となる。また、ドキュメントの閲覧と編集はオフラインでも可能だ。オフライン状態で編集したドキュメントは、オンラインになった時に同期される。

 ドキュメントは、SkyDriveまたはメールの添付ファイルとして共有できるが、Googleドライブのようにコラボレーションしてドキュメントの編集を行う機能はない。

Office Mobile for iPhoneのExcel画面
最近開いたファイルの一覧画面

  MicrosoftがiOS向けOfficeをいつ公開するかは大きな話題となっていた。AppleのiWorks、Googleドライブ、QuickOfficeなど多数のライバルオフィススイートが存在するなかで、「本命」への期待は大きかった。今日iPhone向けには公開されたが、現時点でiPad版はOffice Web Appsの利用を推奨することとなった。iPad版Officeは、Microsoft Surface RTと競合するものと考えられており、今後の動向が注目される。

 Android版については、Microsoftオフィス部門広報部長のClint Patterson氏が、「今日我々はOffice Mobile for iPhoneを発表しているので、Android関連のニュースはない」とコメントするに止めている。また、対応するiPod Touchが第5世代以上になった理由については、「十分なメモリが搭載されていないため」と説明した。

 なお、OneNoteアプリは、iPhone、iPad、Android、Windows Phone向けネイティブアプリとして既に提供されている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)