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公安9課が情報流出の危険性を解き明かす、「攻殻機動隊 S.A.C.」の描き下ろしPDFコミック「HUMAN-ERROR TRAPS」無償公開

 特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は29日、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)」の公式サブストーリーコミック「HUMAN-ERROR TRAPS」を無償公開した。同日オープンした特設サイトで、PDFファイルをダウンロードできる。期間は3月18日まで。

 2月1日からの「サイバーセキュリティ月間」における官民連携イベントの一環として、講談社・攻殻機動隊製作委員会、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)情報処理技術者試験センターとのタイアップで制作したもの。国民にサイバーセキュリティへの関心を高めてもらうのが狙い。「身近で些細な行動が引き起こす情報流出の危険性を『公安9課』のメンバーと共に解き明かしていく」(講談社ライツ・メディアビジネス局ライツ事業部長の松下卓也氏)ストーリーだという。脚本は藤咲淳一氏、作画は衣谷遊氏。また、NISCとJNSAがサイバーセキュリティ面を監修した。

脚本:藤咲淳一
漫画:衣谷 遊
デザイン:内藤啓二(shuffle ltd.)
制作協力:Production I.G/講談社
サイバーセキュリティ監修:NISC、JNSA
協力:攻殻機動隊リアライズプロジェクト実行委員会、IPA情報処理技術者試験センター
発行・制作:JNSA
(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

 今年のサイバーセキュリティ月間において、JNSA、NISC、IPA情報処理技術者試験センターでは、公安9課リーダーの草薙素子を起用したポスターも投入するなど、「攻殻機動隊 S.A.C.」とのコラボレーション企画を展開している。「君、良い腕をしているな。今から私の仲間になれ!」および「我々とともにネットを守るんだ!」というキャッチコピーを掲げ、「広く国民にサイバーセキュリティの普及啓発を訴える取り組みを実施していく」(JNSA)。

 「HUMAN-ERROR TRAPS」の巻末には、コラボレーション企画を仕掛けたNISCのサイバーセキュリティ分析官らによる対談も収録。最大のセキュリティホールである人間のレベルアップが必要だとして、同コミック制作の意図(裏話)を語るとともに、「『攻殻機動隊』を見てセキュリティ人材よ来たれ!」と呼び掛けてる。

「攻殻機動隊REALIZE × 官民連携サイバーセキュリティ月間」特設サイト

(永沢 茂)