「Movable Type 6」ベータ版が公開、正式版は10月出荷予定

　シックス・アパート株式会社は10日、コンテンツ管理システム（CMS）の最新版「Movable Type 6」を発表し、開発者向けにベータ版の提供を開始した。正式な製品版の出荷は10月の予定。

　Movable Type 6では、従来バージョンのコアアーキテクチャーやテンプレート言語、インターフェイスはそのままに、Movable Typeで管理するブログや記事データの読み出し、編集などをREST/JSON形式のAPIで行える「Movable Type Data API」や、汎用的なグラフ描画用API「Movable Type Chart API」などを新たに提供。APIを利用した新しいスマートフォン用ウェブアプリケーション「Loupe（ルーペ）」も提供する。

　シックス・アパートでは、Movable Type 6の販売開始にあわせて、価格体系を一新。Movable Type 5では「ユーザー数無制限版」と5ユーザーまで利用可能な「ユーザー数限定版」の2種類があったが、Movable Type 6では「ユーザー数無制限版」のみとなる。

　価格については、従来の12万6000円（Movable Type 5ユーザー数無制限版）から9万4500円に値下げする。旧バージョン（Movable Type 3～5）の利用者に対しては、Movable Type 6を優待価格で購入できるキャンペーンを実施。Movable Type 5の「ユーザー数限定版」は、しばらく販売を継続し、2013年9月30日に販売を終了する予定。

　クラウド版の「Movable Type EZ」の利用者は、Movable Type 6の正式リリース時に無償でバージョンアップが可能。エンタープライズ向けの上位版である「Movable Type Advanced」は、2013年内に新バージョンのリリースを予定しており、利用者は無償でバージョンアップが提供される予定。また、個人利用であれば無償で利用できる「個人無償版」は引き続き提供される。