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ソフトバンクBBらの訴え棄却、NTT東西に対するFTTH関連の独禁法差止訴訟

 ソフトバンクBB株式会社とソフトバンクテレコム株式会社は19日、東日本電信電話株式会社と西日本電信電話株式会社(以下、NTT東西)を相手取って起こしていた独禁法差止訴訟が棄却されたと発表した。

 この訴訟は、ソフトバンクBBらがFTTHサービスを提供するにあたり、NTT東西の保有する光ファイバーアクセス回線の「1分岐単位の回線接続」と「OSU共用に基づく接続」を求めたが、これをNTT東西に拒否されたことを受け、2011年10月に東京地裁に提起していたもの。NTT東西のこうした行為は「電気通信事業法に基づく接続義務に実質的に違反し、かつ、独禁法上も単独の取引拒絶、優越的地位の濫用に当たり、不公正な取引方法に該当する」と主張していた。

 今回、訴えが棄却されたことを受けてソフトバンクBBらは以下のコメントを出している。

 「東京地方裁判所は、独禁法に基づく本件請求の本質的な論点についての司法判断を避けたものと認識しています。また、さらなるFTTHサービスの発展という消費者利益の観点からも非常に残念です。今後、控訴を含め当社らの主張を実現する方策を検討するとともに、電気通信事業法の観点および通信政策の在り方の観点からも、当社らの主張を引き続き訴えていきます。」

(永沢 茂)