スマート国勢調査でパスワード入り調査票が無造作にポスティングされる事例が全国的に相次ぐ

　今年は5年に一度の国勢調査の年。今回は「スマート国勢調査」と銘打ったインターネット回答の導入により、従来に比べて手間が軽減されたとネットでは好意的な声が多いが、そんなプラス評価を一気にひっくり返すポスティングの不手際が、いま全国的に話題だ。これはインターネット回答に必要なIDとパスワードを渡すにあたり、調査員が世帯を訪問して手渡しするルールだったのが、集合住宅などで無造作にポストに投函される事態が相次いでいるというもの。封筒はA4サイズでポストに収まりきらないことも多く、しかも封をされていないことから、IDとパスワードを第三者が入手して虚偽の回答をすることがたやすい状態になっているというわけ。Twitterでは大量の調査票がはみ出した集合ポストの写真が多数アップされており、特定の調査員だけがさぼっているというわけではなさそう。どうやらインターネット回答の推進よりも先に、取り組まなくてはいけない課題がありそうだ。

◇悲報 パスワードが記載された国勢調査の利用案内が無防備にポスティングされる事案が続出（I believe in technology）
http://reynotch.blog.fc2.com/blog-entry-1196.html
◇2015年の国勢調査のインターネット回答についてのまとめ（私のフリーノート）
http://freenotes.hatenablog.com/entry/2015/09/13/182526
◇国勢調査の案内封筒がポストからはみ出てる…セキュリティに問題は？（Togetterまとめ）
http://togetter.com/li/873420
◇国勢調査2015 キャンペーンサイト
http://kokusei2015.stat.go.jp/