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【規格】

個人情報規格「P3P」が公開テスト。MicrosoftはWhistlerでサポート
プライバシー団体は反発

■URL
http://www.w3.org/2000/06/interop-pressrelease (W3C)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2000/Jun00/P3Ppr.asp (Microsoft)
http://www.nmda.or.jp/enc/privacy/p3p-interop.html (ENC)
http://www.ibm.com/news/2000/06/192.phtml (IBM)
http://www.epic.org/reports/prettypoorprivacy.html (EPIC・Junkbusters)

 Web技術の団体World Wide Web Consortium(W3C)は21日、米国ニューヨークに30以上の技術系企業やプライバシー団体などが集まって、個人情報規格「Platform for Privacy Preferences(P3P)」の公開テストとデモを実施したことを発表した。

 P3Pは、ユーザーが個人情報をどこまでサイトに与えるかのレベルを設定するための規格。サイト側が掲示する個人情報ポリシーごとにレベルを設定できる。

 公開テストでは、MicrosoftやIBM、W3C、日本の電子ネットワーク協議会(ENC)などがP3P対応ソフトをデモした。ほか、AOL、AT&T、HP、IBM、Microsoft、W3C、ホワイトハウスなどが、自サイトがP3Pに対応していることを明らかにした。

 このうちMicrosoftは、次期Windowsである「Whistler」(コードネーム)と、そこに搭載される新バージョンのInternet Explorer(IE)でP3Pに対応すると発表した。また、サイト管理者がXMLで個人情報ポリシーを記述するためのツール「Privacy Statement Generator」を既存のツール「Privacy Wizard」に組みこんで年末までにリリースすることも発表した。

 一方、プライバシー団体の「Electronic Privacy Information Center(EPIC)」と「Junkbusters」は、P3Pが「Pretty Poor Privacy(とても貧弱なプライバシー)」であるとするレポートを発表した。レポートは、P3Pは個人情報収集を助長する恐れがあり、また非対応サイトの締めだしにもなると批判している。

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(2000/6/22)

[Reported by masaka@impress.co.jp / yuy@ATTglobal.net]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp