【業界動向】

米Microsoft、「IE 6」に搭載するプライバシー保護ツールの詳細を明らかに

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2001/Mar01/03-21PrivacyToolsIEpr.asp

 米Microsoftは21日、次期版のWebブラウザー「Internet Explorer(IE)6」に組み込むプライバシー保護ツールについて詳細を明らかにした。IE 6は年内に、単体または「Windows XP」の1部として提供開始される予定。このツールは、Web技術の団体「W3C」によるプライバシー保護のための規格「P3P(Platform for Privacy Preferences)」をベースとしている。

 新ツールでは、ユーザーがWebサイトで取り扱われるプライバシー保護のレベルを設定できるようにし、インターネットにおける個人情報の流出防止を図る。ユーザーは、5段階のプライバシー保護レベルから選択できるようになっている。また、個人情報の収集にはcookieが使われることが多いため、cookieの種類や発信元、個人情報が収集されているかどうか、個人情報が二次利用されるかどうかなどを明確にわかるようにする。

 IE 6では、cookieの発信元が情報回収者か第三者なのか、プライバシー方針が含まれているかなどによって、cookieの拒否、受け付けるといった処理を行なう。例えば、cookieに含まれるプライバシー方針に、個人情報を二次利用したり第三者へ提供するといったことが含まれており、ユーザーの設定と異なっている場合にはcookieの受け入れを拒否する。

 IE 6のプライバシー保護レベルは、「高」(cookieを全く受け付けない)、「中高」(プライバシー方針が含まれていない第三者のcookieを受け付けない)、「中」(プライバシー方針が含まれていない第三者のcookieを受け付けないが情報回収者のcookieは受け付ける)、「中低」(プライバシー方針が含まれていない第三者のcookieを格下げする)、「低」(全てのcookieを受け付ける)の5段階。

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(2001/3/22)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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