【提携】

米i-driveと米Openwaveが提携、「ファイル共有はメッセージングの自然な拡張」

■URL
http://www.idrive.com/
http://www.openwave.com/

 米i-driveと米Openwaveは30日、提携を発表し、通信サービスを提供しているプロバイダー向けに、メッセージなどの通信機能とオンラインストレージを合体させた新種のインフラを提供していくことを明らかにした。

 この新しいインフラでは、利用者がメッセージで通信するだけではなく、お互いにファイルを共有したり、保存したり、どこからでもアクセスできるようにする。Openwaveは特にインターネット対応携帯電話向けのコンピューターサービスを提供しているため、携帯電話との連携が強化されるものと思われる。

 両社の新しいソリューションの利用例として、例えば出先にいるときに急に顧客にプレゼンテーションの書類を送らなければならなくなったときに、携帯電話から会社の書類が保存してあるi-driveのサイトにアクセスし、その画面から直接クライアントに書類を送信する、といった用途が提案されている。

 両社は今後サービスプロバイダーのニーズをより的確に満たすことができるように、メッセージインフラを改良し、ファイルを共有したり、マルチメディアコンテンツを扱ったりするためのアプリケーションを検討していく。

 この提携についてOpenwaveの製品管理担当副社長Don Oas氏は「ファイルやリッチメディアを保存したり、アクセスしたり、共有したりできるということは、メッセージング機能の自然な延長線上にあるものだ」とコメントし、インターネットや携帯電話を通した通信が今後この方向に変わっていくことを予見した。両社の提携による新製品は今年第3四半期頃に正式に発売される予定だ。

 大手オンラインストレージ企業は最近軒並み無料サービスの提供を停止しており、その一方で有料のストレージサービス、また企業向けのオンラインストレージソリューションを提供するASPへと様変わりしてきている。最近ではXDriveがプッシュテクノロジー企業と提携して携帯電話での利用を提案するなど、新しいソリューションの提供に向けて各社が準備を進めている。

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(2001/7/31)

[Reported by taiga@scientist.com]


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