【技術】
DVD画質でファイルサイズが41%減~「DivX 5.0」発表■URL 米DivXNetworksは4日、動画圧縮技術の最新バージョン「DivX 5.0」を発表した。最新バージョンでは、DVD画質のデジタルビデオを実現している。現在、同社のサイトでは、WindowsのほかMacintosh、Linux版が用意されており、再生ソフト「DivX Player 2.0 alpha」も同時にダウンロードできる。 今回発表されたのは「DivX 5.0」と「DivX Pro 5.0」。DivX 5.0は個人使用に限って無料で利用可能で、DivX Pro 5.0は表示される広告によって無料で利用できるバージョンと30ドルの有料バージョンの2つが用意されている。 今回のバージョンアップの大きな特徴は、「Psycovisual Modelling」と呼ばれる手法によりビデオ再生時に人間の目には見えないデータを除去することによって画質を向上させるだけでなく、ファイルサイズを減少させる技術を導入したことにある。これによって画質を向上させた上にファイルサイズをこれまでのバージョンよりも41%減少することに成功したという。 さらにDivXNetworksでは、DivX 5.0がほかのどの画像圧縮技術よりもエンコーディング速度が速いと主張している。特にAMD Athlon XPプロセッサ用に最適化された状態では、他の画像圧縮技術よりも最高で3倍、平均で2倍のスピードでエンコーディングが可能で、デコードに関してもこれまでのバージョンよりも20%速度を向上することに成功したという。 なお、新バージョンでは、MPEG-4にも対応しており、DivX 5.0を使って「MPEG-4 Simple Profile」と「Advanced Simple Profile」のビデオをエンコードまたはデコードすることができる。また、今回のバージョンではMacintoshにも対応しており、DivXはMacOS上でMPEG-4を再生できる現時点で唯一のソフトにもなった。 個人使用に限って無料で利用できるDivX 5.0は、動画再生機能に重点が置かれているが、プロフェショナルユース用のDivX Pro 5.0では画像をエンコーディングしたり、さまざまな加工を施す機能がついており、ビデオコンテンツを作成するプロフェショナル向けの商品となっている。 (2002/3/5) [Reported by taiga@scientist.com] |
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