■URL
http://www.sun.com/
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2002-02/sunflash.20020207.1.html (SunのLinux戦略)
米Sun MicrosystemsのCEO ScottMcNealy氏が7日来日し、同社が押し進める、Webサービス「SunONE」戦略について語った。
同社は、現在XMLをベースとしたWebサービス「SunONE」を全面に打ち出した戦略を進めているが、Linux製品の拡大やコミュニティーへの積極的な参加など「Linux戦略」を打ち出したばかりで、一部では戦略の方向転換を図ったという見方があったという。しかし、同氏はそれを否定して「SolarisやLinuxといったOSはSunONEを形成する一部で、コンピューターのHDDやメモリーと同じような部品だ」とあくまでも重要なプラットフォームは「SunONE」であることを明確に示した。
同社にとって、UNIXベースのサーバーや基幹業務システムを扱うHewlett-Packard(HP)とCompaqの合併も気になるところだろう。3月6日には、米連邦取引委員会(FTC)が両社の合併を認可している。ScottMcNealy氏はこの2社の合併について「HPとCompaqはUNIXベースからIntelとMicrosoftベースの技術へ移行するだろう」として、「2社が抱える顧客の資産をSolarisベースのシステムに移行させるチャンス」だとむしろ歓迎しているという。
また、開発費などの将来的な投資を重視していることも語った。2~3年前は、売上げに対する開発費の割合が8%となっていたが、現在は12~13%となっており今後も、売上げの上下にかかわらず将来的な投資は続けていくとのこと。
さらに、先日まで行なわれていたソルトレイクシティー冬季五輪についても話が及んだ。同社はスポンサーとして参加しており約150台のサーバーを納入したが、あまり知られていない話だという。その点について同氏は「サービスが止まらなかったからこそ、我々が参加していたことは誰も知らない」と信頼性の高さを強調した。
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(2002/3/7)
[Reported by adachi@impress.co.jp]