【ソフトウェア】

ファイル交換ソフト「Morpheus 1.9」プレビュー版リリース
~「Gnutella」を採用

■URL
http://www.morpheus-os.com/new.html
http://www.musiccity.com/mcity/index.html

 米StreamCast Networksは10日、ファイル交換ソフトの新版「Morpheus 1.9」プレビュー版をリリースした。Morpheus 1.9は、2.0への「つなぎ」ともいえるバージョンで、「Gnutella」の開発者が確立したオープンなプロトコルを採用し、ユーザーがサーバーを介さずに、あらゆる種類のファイルを直接交換できるようにした。

 さらに1.9では、ユーザーがCPUの使用率や、語句のフィルター、アップロード制限などを管理できるようにしたほか、複数のソースからファイルを同時に転送して、低速接続でも大容量のファイルを高速にダウンロードできるようにしている。このようなファイル交換機能に加え、新版ではAOLのインスタントメッセージング(IM)サービス「AIM」互換の「Morpheus Messenger」を搭載。将来版では、他のIMサービスとの互換性も目指すという。さらに、フルモーションのビデオ会議に対応する有料版の「Morpheus Messenger Plus」も用意している。ほかには、Morpheusユーザー向けに、独自のショッピングコミュニティも提供する。

 なお、2002年3月には、Morpheusの提供を含む音楽サービスサイト「MusicCity」の広告サーバーと交換サービスを利用するユーザーのマシンが攻撃を受けるという事件があった。攻撃の原因としては、オープンでない独自ソフトウェア「FastTrack-Kazaa」を採用したことが挙げられており、MusicCityでは、Gnutellaベースの新版をリリースすることを発表していた。

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(2002/6/11)

[Reported by 江藤浩幸]

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