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http://www.compaq.co.jp/press/press828.html
コンパックコンピュータ株式会社は18日、大規模分散コンピューティング環境を実現するグリッド・コンピューティングシステムの構築サービスを開始すると発表した。東京・天王洲にある同社本社内に、「コンパック・グリッド・サポートセンター」を設置し、技術検証実験などを実施する。
国内3拠点 |
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コンパックでは、天王洲のサポートセンターのほか、つくばと大阪にも拠点を設置し、米Compaqがすでに運用している米国や仏国など7ヶ所の「GRID Iron」との間でグリッド環境を構築する。これらを使って、相互認証やジョブの投入、「Globus」などのグリッド・ミドルウェアの性能試験などを行なう。将来的には、異なる運用ポリシーを持つ拠点間の相互運用性や、課金を含めたリソース管理などの実験も行なうという。なお、米Compaqでは、ピッツバーグ・スーパーコンピューティング・センターと共同で、たんぱく質の3次元構造解析を行なうプロジェクト「CASP5」を開始している。
テクニカルサポート本部権HPTC推進部の中野守本部長によると、「現在の企業のIT活用では、基幹システムへリモートログオンしたり、バッチ処理をするしかない。グリッド環境下でのISP、ASPサービスは、ユーザーがローカルとリモートを意識しないでサービスを受けられるようになるのではないか」とコメントした。なお、日本ヒューレットパッカードとの合併後の展望については、「グリッドに関しては、米国でも旧Compaqのスタッフが中心になって継続している。日本でも劇的な拡大はないと思う」と語った。
フラクタル図形を描くデモ。白い四角形に分割して計算している | iPAQから、利用しているコンピュータのリソースを確認できる |
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(2002/6/18)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]