【インターネット白書】

「インターネット白書2002」で見るインターネットの現在(3)
普及のヨーロッパ、成長のラテンアメリカ、ブロードバンドの北米

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http://internet.impress.co.jp/books/hakusho_2002.htm

「世界の地域別インターネット利用者数推移とシェア予測」のグラフ
インターネット白書2002 (C) Access Media/impress, 2002
 「インターネット白書2002」から注目データを取り上げるシリーズ連載、最後は世界のインターネット利用動向を取り上げてみよう。

 世界のインターネット利用者数は、2001年末で5億7,586万人。2001年版白書では、2001年末を3億8,460万人と予測していたが、その予測を2億人以上超える数字となった。増加率も1999~2000年末の1.48倍から比べ、2000~20001年末では2.01倍と大きく伸びている。

 この急成長の原因となったのが、ヨーロッパとアジア太平洋地域(日本を除く)。米国のインターネット利用者数が、2000~2001年末で1億6,100万人(1.57倍の増加・以下同)となったのに比べ、ヨーロッパは1億8,990万人(2.61倍)、アジア太平洋地域は1億1,790万人(1.92倍)と、大きく成長したことがわかる。2001年末での地域別インターネット利用者比率を見ると、北米30.8%、ヨーロッパ33%、アジア太平洋地域(日本含む)28.1%、ラテンアメリカ5.9%、アフリカ1.2%、中東1.1%と、ヨーロッパが北米地域を越える状況も初めて登場している。また、母数はまだ少ないが、ラテンアメリカは前年比8倍強(3,370万人)と大きな伸び率を見せ、今後の状況が注目される。なお白書では、2003年末には世界のインターネット利用者数が11億人を突破することを予測している。

 インターネット普及率ではやはりヨーロッパ勢が強く、対人口比で見た場合、スウェーデンが64.9%で1位。2位はアイスランド(61.8%)、3位がデンマーク(59.9%)、4位ノルウェイ(59.1%)、5位イギリス(58.2%)となった。以下米国(57.2%)、オランダ(56.9%)、スイス(55.5%)、カナダ(53.7%)、オーストラリア(53.6%)、香港(53.3%)、フィンランド(51.8%)、韓国(50.4%)までが50%を突破した国(地域)だ。

 一方、ブロードバンドにスポットを当てると、2001年末での世界のブロードバンド利用者数は3,200万人。内訳を見ると、北米が1,380万人、ヨーロッパが610万人、日本が298万人、アジア太平洋地域(日本を除く)が856万人、ラテンアメリカが33万人、その他が27万人だ。対利用世帯でのブロードバンド率は、北米が21.1%、アジア太平洋地域(日本除く)が19.5%、ヨーロッパが8.5%と、ブロードバンドではxDSLやCATVが普及している北米が先行する状況していることがわかる。なお白書では、ブロードバンド人口が2002年末に5,380万人、2003年末には7,920万人に達すると予測している。

◆「インターネット白書2002」財団法人インターネット協会監修 7月5日発売 本体価格4,800円(税別)株式会社インプレス発行

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(2002/7/10)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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