【海外動向】
~従来設備より40%経費削減
独のホテルで「電力線ネットサービス」提供へ
■URL
http://www.enbw.com/
http://www.steigenberger.de/servlet/PB/menu/1004148_l2/index.html
Steigenberger Graf Zeppelin
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独電力会社Energie Baden-Wu"rttemberg(EnBW)と独EnPowerline Inhouseは、独シュトゥットゥガルトにあるホテル「Steigenberger
Graf Zeppelin」において、電力線を介したインターネット接続サービスのパイロット実験を開始した。独のホテルとしては初めての例となる。
このパイロット実験は、8月中旬から行なわれており、現在のところ、順調に推移しているという。速度は4.5Mbpsを実現しているとのこと。1カ月あまりの試用の結果、宿泊客から好評を得ているほか、ホテル側にも、従来のインターネット接続設備を用意した場合より少なくとも40%経費を削減できるというメリットがあることも判明したという。
電力線を介するサービス提供であるため、客室200部屋程度の一般的なホテルであれば受注から1週間以内に機器などのインストールを完了し、サービス開始に至ることができるという。インストールの際にホテルの営業に支障がないことから、従来のネット接続サービスに勝る利点となっている。
宿泊客に課される料金も、従来のワイヤレスサービスでは1日当たり29ユーロ程度かかっていたものが、電力線だと12ユーロ程度となるという。宿泊客は特別な施設を必要とせず、USBやEthernetなどを介してサービス提供を受けることができる。
EnBWでは、今後、本格的にサービスを開始するほか、ホテル以外の家屋での提供も広げていきたいとしている。
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(2002/10/1)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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