【調査結果】
第3四半期にはセキュリティー脆弱性が65%増加~米調査
■URL
http://bvlive01.iss.net/issEn/delivery/prdetail.jsp?type=&oid=21281
米Internet
Security Systems(ISS)は2日、第3四半期におけるコンピューターセキュリティーに関する調査報告を発表した。それによると、コンピューターのシステムやプログラムの脆弱性は前年同期に比べて65%増加した。
新たなセキュリティー脆弱性は、今年第1四半期に比べて8.57%増加し、特に“ハイブリッド脅威”が29.46%も増加している。また、セキュリティー事件の21%は、ネットワーク管理センターの職員が減少する週末に発生している。
第3四半期には、「Klez」「Nimda」「Slapper」などのワームが引き続きシステムを攻撃し、予測以上の寿命で猛威を振るっている。例えば、Nimdaの攻撃頻度は、第1四半期には1時間当たり3,500回だったが、第2四半期には2,223回、第3四半期には1,076回と減少しているものの、相変わらず猛威を振るっている。また、Slapperはわずか72時間で2万台のサーバーへと感染を広げた。
新たに発見されたセキュリティー脆弱性は、第3四半期には583件で、前年同期の383件に比べて65%増加、第1四半期に比べて8.57%増加。また、ハイブリッド脅威は、第1四半期の393件から第3四半期には1,730件に増加した。新種のセキュリティー脆弱性に占める新種のハイブリッド脅威の割合は、第1四半期には21%、第2四半期には22%、第3四半期には25%と、徐々に増加している。
ISSのChris Rouland氏は「第3四半期には特に、複合型の脅威が増加を続けている。我々は複合型のリスク要因に注力し、ハイブリッド脅威に対する警戒を最高度に高めたい」とコメントしている。
(2002/10/3)
[Reported by 江藤 浩幸]
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