【調査結果】
メールのニュースレターに対する反応はWebサイトよりも大きい~米調査
■URL
http://www.nngroup.com/
米Nielsen
Norman Groupは2日、「メールのニュースレターに対するユーザーからの反応はWebサイトよりも大きい」との調査報告を発表した。同調査によると、ユーザーはメールに対して非常に感情的な反応を示すが、Webサイトの場合にはそのような反応は希だという。メールには、ユーザーが企業や組織と親密な関係を築く効果があるとしている。
調査によると、ユーザーは、非常に多くの情報に押しつぶされていると感じているが、メールによって生活がシンプルになると期待している。目的のコンテンツだけを読んだり、より大きな情報への近道を提供することで、時間を節約できると考えているという。
一方、ユーザーは大量の文書を読む時間がなく、全体を読んでいるメールは23%で、50%はざっと目を通すか、一部しか読まれていない。残りの27%は、全く読まれていないという。また、ユーザー実験によると、調査のために選択した10件のメールマガジンにはかなり簡単に登録できたが、その12%では登録手続きを完了できなかったという。これは、発行者が潜在的なユーザーを失っていることを示している。さらに、多くのユーザーが、購読解除の方法が難しかったり、長時間かかると予想して、解除する試みを中止しているという。
Nielsen Norman GroupのJakob Nielsen氏は「メールによるニュースレターはメールボックスに届くため、個人宛だと感じてそれらとの関係を維持できる。一方、Webサイトは、特定の問題に対する答えを見つけるのが必要な時にちらりと見るに過ぎない。メールが引き起こす肯定的な感情によって、ユーザーと企業との関係を築けるが、へたなメールは両者の関係にWebサイトよりも大きな影響を与えるだろう」と指摘している。
(2002/10/3)
[Reported by 江藤 浩幸]
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