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【セキュリティー】

世界で1,600台以上のサーバーが感染したとの報告

「Slapper」の亜種「Mighty」の感染が拡大~ロシアのKasperskyが警告

■URL
http://www.kaspersky.com/news.html?id=962008

 ロシアのウイルス対策会社Kaspersky Labsは、9月に発見された、Linuxを標的としたワーム「Slapper」の亜種「Mighty」の感染が広がっているとして警告を発した。同社によると、世界で1,600台以上のサーバーが感染したとの報告を受けたという。

 Mightyは原種のSlapperに類似しており、Linux上のWebサーバー「Apache」に存在する「OpenSSL」のセキュリティーホールを利用して感染する。さらに、Slapperが残したソースコードを借用し、各コンピューター上で新たに自分自身をリコンパイルして、OpenSSLの全てのバージョンに対応する。Mightyに感染したサーバーは、Slapperと同様に、DDoS攻撃を仕掛けるためのP2Pネットワークを構築する。

 また、感染したコンピューター上で、不正アクセスに利用するためのバックドアユーティリティを設定する。このユーティリティを使って、IRCチャンネルの1つから遠隔接続し、不正なコマンドを実行可能にするという。これにより、機密文書を盗まれたり、重要なデータを改ざんされる恐れがある。

 Kasperskyは、Mightyの感染を防ぐため、すべてのLinuxユーザーにOpenSSLの最新版をインストールするとともに、ウィルス対策ソフトを更新するよう勧めている。

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(2002/10/7)

[Reported by 江藤 浩幸]

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