【サービス】
“連想検索”が目当ての書籍発見をサポート
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Webcat Plusのサイト
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「Webcat Plus」は定評のある図書検索サービス「Webcat」をベースとしている。「Webcat」は1998年に開始し、全国の大学・研究機関などの図書館(約1,000施設)が共同で作成する図書・雑誌情報データベースを、インターネットから検索できるサービスとして知られている。国内外の図書・雑誌約665万種類に対して6,600万の所蔵情報を蓄積し、1日約5万回の検索と約12万のページビューを持つ人気サイトだ。
この「Webcat」が収録する和書データ約200万件に加え、「『BOOK』データベース」(トーハン・日本出版販売、日外アソシエーツ、紀伊國屋書店の4社が著作権を有する図書情報データベースで、1986年以降に流通した和書約73万件の書誌情報に加え、目次・帯などの内容情報を収録)のデータを融合。さらに検索機能を強化したものが「Webcat Plus」となる。
「Webcat Plus」では、テーマに関連する図書を検索する「連想検索機能」が目玉だ。ユーザーが入力した言葉や文章から、関連するトピックやテーマを自動的に抽出して検索、結果を表示することで、ユーザーが適切なキーワードを選ぶことを支援する。検索結果に加えて“関連ワード”が表示され、検索結果の書籍や関連ワードからさらに検索を行なえるようになっているため、適切なキーワードが浮かばなくても、芋づる式に目的の書籍を発見できる。また長文を入力しての連想検索もできるので、例えば新聞の社説の文章を入力し、社説で扱っているトピックに関連した書籍を探すといった使い方も可能だ。
検索結果には、書名や著者、出版社といった書誌情報に加え、内容や目次がある書籍や図書館所蔵書籍についてはそれぞれアイコンが表示され、所蔵図書館などが表示できる仕組みになっている。
NIIでは今後「Webcat Plus」を洋書にも対応する予定で、将来的には「Webcat」と一本化して提供する方向だ。なお「Webcat Plus」はNIIが構築している学術コンテンツポータル「GeNii」(ジーニィ)の一角も成し、今後図書を探すための日本の代表的なサイトとしての発展を目指しているという。
(2002/10/7)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]