【ソフトウェア】
米Yahoo!、企業向け「Yahoo! Messenger」発表~セキュリティーなどを強化■URL 米Yahoo!は7日、企業向けのIMソフト「Yahoo! Messenger Enterprise Edition 1.0」を発表した。一般ユーザー向けのIMソフト「Yahoo! Messenger」と互換性を確保しながら、企業ニーズに対応するため、セキュリティーの強化や集中管理機能の搭載を図った。一部ユーザーを対象にβテストを実施した後、2003年第一四半期に製品版をリリースする予定だ。 Yahoo!によると、企業向け版については、大手ソフトウェア会社が、社員や顧客、提携企業などとのコミュニケーションを促進するアプリケーションとしてサポートを表明しているという。これらの企業には、米BEA SystemsやNovell、Oracle、Sun Microsystems、TIBCOなどが含まれ、各社のポータル用ソフトや企業向けプラットフォーム、ディレクトリーサーバーとの統合に向けて、Yahoo!と協力しているという。また、セキュリティー強化に向けてVeriSignなどとも協力している。 企業向け版では、一般ユーザー向け版と同様の機能やインターフェイスを備えながら、セキュリティー強化やポリシー管理機能などの搭載を図っている。SSLベースの暗号機能を用いて、受信者以外がメッセージを閲覧不能にするほか、ディレクトリーや電子メールアドレスでユーザーを認証し、受信者が送信者を特定できるようにした。また、管理者が他のIMクライアントを遮断したり、ファイル転送時にウィルス対策ソフトを利用することもできる。 集中管理機能も備えており、企業ディレクトリとの連携により、管理者がユーザーやスクリーン名について使用可能か不能に設定することもできる。さらに管理者は、ファイル転送やチャット、ユーザーインターフェイスのカスタマイズなど、クライアントの機能を使用可能/不能に設定することも可能だ。 米IDCが今年8月に発表した調査報告によると、一般向けのIMソフトを利用している企業ユーザーは6,500万人で、2005年には企業ユーザーが2億5,500万人に増加する見込み。Yahoo! Messengerの企業向け版は、このようなニーズに応えて、一般向け版にセキュリティーや集中管理機能などを加えたものだとしている。 (2002/10/7) [Reported by 江藤 浩幸] |
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