【業界動向】
オプトインメールが定着、欧州ネット業界~来年には各国で法制化
■URL
http://europa.eu.int/cgi-bin/eur-lex/udl.pl?REQUEST=Seek-Deliver&LANGUAGE=en&SERVICE=eurlex&COLLECTION=oj&DOCID=2002l201p00370047
http://www.atelier.fr/a.php?itm_id=70538&user=22272&pass=nonketib
2002年7月末に、欧州議会は、域内での商用電子メールについての規則を決定し、広告メールは、原則として「オプトイン」(受信者が積極的に受信の意思表示をしなければ送信者は送信できない)方式を採用することが規定された。2003年には各国で法制化されることになり、徐々に業界でもオプトインが業界標準となりつつある。
欧州議会では、激増する広告メール、特に無差別に送信されるスパムなどから一般ユーザーを保護するための施策として、オプトイン方式とオプトアウト方式のどちらを採用するか激論が2年ほど交わされたいきさつがある。その結果、ユーザーが積極的に意思表示して受け取るオプトイン方式が採用された。その結果、スパムはおろか、ユーザーが選択的に排除できる形式のオプトアウト方式による広告メールも排除されることになった。
欧州では、欧州指令「2002/58/EC」という形でこの規定が実を結び、あとは各国での法制化を待つばかり。例えば、仏では2003年10月までの法改正に向け作業中だ。今後の各国の法制化は、プロセスとして残っているだけで、業界としては混乱を招くことはなさそうだ。
一方、業界では、すでに、オプトインが事実上の標準となっている向きもあり、欧州議会の決定は単に現状の追認に過ぎないとの指摘もある。
(2002/10/16)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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