【調査結果】
インターネットの“信頼性”に懸念
~米家庭1万世帯を対象とした調査結果より
■URL
http://www.conference-board.org/utilities/pressDetail.cfm?press_ID=1982
米Conference
Boardは16日、米国のインターネット利用者が昨年末から増加し、多くのユーザーはオンライン体験に満足しているものの、“信頼性”が主な懸念事項であるとの調査報告を発表した。同調査は、NFO
WorldGroupとForrester Researchが共同で行なっているもので、米国家庭1万世帯を対象として四半期ごとに実施する。回答率は平均70%。今回の調査報告は、第3四半期の調査に基づいている。
同調査によると、少なくとも月に1度はインターネットを利用している米国人は約61%で、昨年末の59%に比べて増加。過去9カ月間に、ユーザーの満足度も高まっている者の、信頼性は下がっている。多くの消費者は依然として、個人情報が安全であるとは完全には信じていないという。
ただし、このような信頼性の下降傾向は、オンライン金融取引では例外となっている。オンライン金融取引を利用しているユーザーの31%以上が、個人情報が安全だと信じており、昨年の27%に比べて増加している。オンラインショッピング利用者の支出も増加している。250ドル以上を費やしたユーザーは今年第3四半期には28%で、2001年第4四半期の28%に比べて増加。ユーザー当たりの平均支出額が増加しているのに加え、ホリデーシーズンにはトラフィックが増加することから、年末にはオンライン売上が増加すると見られている。
インターネットの利用目的については、「個人的な目的」と回答したユーザーが36%で、「仕事関連」の18%を上回った。ユーザーの35%以上が毎日インターネットを利用しており、さらに15%が週に数回は利用している。35歳以下の男性の65%近くがオンラインゲームを利用しており、女性ではその割合は60%だった。
(2002/10/17)
[Reported by 江藤 浩幸]
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