【セキュリティー】
~ネットマークスなどが「SEER INNER Ver.2.0」を発売社員モラルを向上させることによって内部情報漏洩を防止するソフト■URL
株式会社ネットマークスとシーア・インサイト・セキュリティ株式会社は17日、情報漏えい防止システム「SEER INNER Ver.2.0(以下、SI2)」を11月1日より発売開始すると発表した。価格は50ユーザーの基本構成で年間利用料50万円からとなっており、両社では初年度150セット7億円の年間売上を目標としている。 SI2は、個人認証や利用履歴管理などの内部セキュリティー管理に必要な機能を統合した情報漏えい防止システムだ。昨今企業等の情報漏えいや不祥事が多発していることから、従来より注目されている外部からの対策に加えて、内部からのセキュリティーも強化しようという狙いで開発された。特徴的なのは、企業トップや管理者、一般社員を含めてメールやWeb閲覧の履歴を残すことによって、社員自身が自主的にモラルの向上を図ることによって情報漏えい等を未然に防ごうというコンセプトだ。 実際にSI2を利用する際には、管理サーバーと各クライアントにインストールして使用する。クライアントPCにSI2をインストールすることによって、メールの送信回数や宛先、Webの閲覧URLや閲覧時間、デスクトップ画面状況、アプリケーションや共有ファイルの使用状況など、あらゆる情報のログ管理が可能となる。他の機能としては、グループコラボレーション機能として、各クライアントPCのデスクトップ上に管理者などがテロップを表示する機能や、IM感覚のチャット機能なども備えている。また、認証セキュリティー機能としては、USB認証の「ikey」を採用しており、パスワードなどと比較して高い認証能力を有しているという。 今後両社は、シーア・インサイト・セキュリティがソフト等の開発を担当し、ネットマークスがそのソフトを含めたコンサルティングやSIなどのサービスを担当して、SI2を広めていくという。
ネットマークスの取締役亀井陽一氏は「ファイアウォールやIDSなどの外部から守るためのセキュリティーは大分普及してきている。これからのセキュリティーは個人認証や最後の砦ともなるファイルデータの保護などに重要度がシフトしていくだろう。特に、企業不正が多発している昨今では個人認証や不正抑止が最重要課題となっている」と語った。続いてシーア・インサイト・セキュリティのCEO向井徹氏は「住基ネットの導入等により、官民問わず情報漏えいの脅威は強まっており、それに比例して内部からのセキュリティーの重要性も上がっている。SI2は抑止力を上げる効果がある。例えると、暗い夜道の街路灯のようなものだ」と語った。 (2002/10/17) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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