【調査】
ECサイト利用者、メールマガジン購読8割超も判断はシビア カレン他の調査より
■URL
http://www.current.co.jp/info/release021021.html
株式会社カレンとアイブリッジ株式会社は、共同で実施した「第4回eメールマーケティング調査」の結果を発表した。アイブリッジが運営するオプトインメールサービス「フルーツメール」のユーザーから、オンラインショッピング経験者3,000人に対して行なったアンケートで、オンラインショップのプロモーションでメールマガジンが果たす役割をまとめたものだ。
調査によると、「オンラインショッピングを利用するきっかけ」という質問では、最も多いのが「前に購入したサイトを再度訪問」(87.6%)。以下「検索サイトから」(68.5%)、「お店が発行するメールマガジンを読んで」(67.3%)、「TV、雑誌、新聞などを見て」(62.6%)、「リアル店舗のオンライン・ショップ開設」(58.9%)と続く。こうした回答から、オンラインショッピング利用者は、一度利用した店舗をまた利用する“リピーター”が多いことが分かる。
オンラインショップによるメールマガジンは、この“リピーター”獲得のための重要な要素と言われている。調査でも、オンラインショッピング経験者の88.4%が「オンラインショップのメールマガジンを受信」している。だが必ずしも精読しているわけではなく、「件名や目次などを見て読むかを決める」が71.1%(非常に多い・多いを合算、以下同)。次いで「取扱商品・テーマに興味があるので目を通す」が63.6%、「読まずに捨てる」が23.4%、「興味はなくても目を通す」が16.2%…と、読む価値があるかをシビアに見極めている点が伺える。また「メールマガジンを読んで品物を買いたくなったらどうするか」という質問でも、「メールマガジンを送ってくれた店で買う」はわずか16%で、残り39%が「ネット上のほかのショップも調べ、一番安いネットショップで買う」、45%が「リアル店舗も含めて値段を調べ、最も安い店で買う」と回答している点からも、ユーザーのシビアさが伺える。
また最近よく見られる「懸賞の応募時に『今後当社よりEメールによる情報を受取る』などの選択肢がある場合」については、35.6%が「多くの場合、受取るようにしている」、44.1%が「興味ある商品・サービスの場合は受取るようにしている」と回答。届いたメールに関しては、「懸賞応募がきっかけのメールはあまり読まない」(39.5%)と、「メールがきっかけで、商品やサービスを購入した」(36.8%)に大きく分かれた。
カレンでは、「オンラインショップにとってメールマガジンは“常連客獲得”のための必須の武器といえるが、同時に“メルマガによるショップ間の厳しい競争”の状況も生んでいる。オンラインショップにはショップそのものの差別化と、メルマガに対する一層の創意工夫・差別化が求められている」と分析。今後は、「ショップが“常連化できる・常連になってほしいユーザー”はどんな人々で、その人たちにどのようなメルマガを配信するかを追求する必要がある。そのためにはメールマガジンを生活者意識をつかむための“御用聞き”と考え、アンケートやクリックカウント分析などを適時実施していくことが重要と思われる」とまとめている。
(2002/10/21)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
|