【サービス】
トヨタ、情報ネットワークサービス「G-BOOK」に対応した車を発売開始
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「G-BOOK」に対応した「Will サイファ(CYPHA)」 |
トヨタ自動車株式会社は21日、車載端末向け情報ネットワークサービス「G-BOOK」に対応した自動車「Will サイファ(CYPHA)」を発売開始した。CYPHAは、「G-BOOK」に対応した車載端末を初めて標準搭載した自動車となる。車両価格は「G-BOOK」車載端末付きで126万円からとなっており、そのほかに「G-BOOK」利用料として月額550円(年払い6,600円の場合)が必要となる。
G-BOOKの特徴は、携帯電話等の別途通信機器を利用することなく、予め車に搭載された機器だけで通信が可能なこと。従って、別途携帯電話料金等が発生することがなく月額定額で利用できるので、通信料金を気にすることなく利用できる。ただし、有料コンテンツを利用する際は、別途料金が発生する。
G-BOOKで実際に利用できるサービスは、天気予報や店舗情報などのインフォメーションや、カーナビゲーションシステム、メール送受信機能などとなっている。コンテンツでは、カーナビと連動して現在居る地点から半径1km以内の飲食店を探すことや、温泉情報など各種情報を入手することができる。また、256MBのSDメモリーカードを搭載しているので、コンビニの端末から聴きたい音楽やゲームなどをダウンロードして利用することも可能だ。メール送受信機能では、受信したメールの音声読み上げ機能も搭載しており、運転の安全面にも考慮したという、また伝言板や掲示板サービスも利用できる。
これらの機能の中でもトヨタ一押しの機能が、「ユーザー カスタマイズド サーバー(UIS)」だ。UISは、各G-BOOK利用ユーザーの嗜好にあわせた画面やメニューを作成できるというもの。トヨタでは、「これを上手くすることによって、どんどん自分好みの車になっていき、まるで自分が“車を育てる”ような感覚で利用できるだろう。例えば、温泉好きな人は全国各地の温泉情報が満載されたG-BOOKを作ることができる。このサイファを足掛かりとして、今後はさまざまな車に搭載することや、他のメーカーの車載端末にもG-BOOKを搭載できるように開発していく」としている。
サイファのファンとして登場したさとう珠緒さん | 「育てる車」のショートムービーに出演している菊川怜さん |
メール受信画面。音声で内容を朗読している | マイメニュー画面。ここから自分専用のメニューを作ることが可能 |
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(2002/10/21)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]