【調査結果】
1年間に31%のユーザーがメールアドレスを変更、約半数が連絡不能に
■URL
http://www.nic.name/
http://www.returnpath.net/
http://www.nfow.com/
トップレベルドメイン「.name」を管理する英Global
Name Registryと、メールアドレスの変更サービスのReturn Pathは17日、ユーザーがメールアドレスを変更した後、約半数のWebサイトとの関係が消失しているとの調査報告を発表した。
同調査は米NFO WorldGroupが8月、両社の委託を受けて実施したもの。それによると、1年間にメールアドレスの31%が変更されており、これらユーザーの53%は個人的および業務上の連絡が取れなくなっているという。
ユーザーはメールアドレス変更の理由として、ISPの乗り換え、転職、スパム対策などを挙げている。アドレス変更によって、Webサイトや電子ニュースレターとの関係を失う場合も多い。このような傾向は、若年成人層が53%となっており、年齢が高い層(42%)を上回っている。
メールアドレスの変更を通知するのは面倒な作業だ。同調査によると、ユーザーは平均して12サイト以上にアドレスを登録していたが、アドレス変更を通知したのは6サイトだけだった。また、アドレス変更したユーザーの22%は、いかなるサイトにも通知しなかった。
この調査結果について、Return PathのCEOを務めるMatt Blumberg氏は「メールアドレスの変更率は、我々が調査を始めた2000年9月から変わっていない。アドレス変更によって、消費者との関係に影響を及ぼす上、顧客との関係をメールに依存している企業には深刻な経済的影響をもたらすことになる」と警告している。
(2002/10/21)
[Reported by 江藤 浩幸]
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