【業界動向】
米Intel、Wi-Fi関連企業に総額約1億5,000万ドル投資
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http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20021022corp.htm
米Intelは22日、Wi-Fi関連技術を開発している企業に対し総額約1億5,000万ドルを投資することを表明した。これは無線ネットワークの一層の普及を図り、Wi-Fi標準規格を世界的に発展させるためのIntelの戦略の一環と位置づけられている。
Wi-Fi技術の重要性について、Intel上級副社長であり、また今回投資を担当するIntelのベンチャーキャピタルIntel Capitalの社長でもあるLes Vadasz氏は「これは人々がテクノロジーを使う方法を変え、ビジネスマンやコンシューマーが高速インターネット接続をいつでもどこでも使えるようにするものだ」とコメントした。
Intelは、これまでも無線に関連した技術に数多くの投資を行なってきたが、今回IntelはIntel Capitalの管理する「Intel Communication Fund」を通して約1億5,000万ドルの投資を行なう。このファンドの総額は5億ドルであるため、そのうち約三割がWi-Fi技術に投資されることになる。投資対象となるのは無線ネットワーク接続をより簡単に、そして安全に使えるようにする技術やサービス、接続料金の徴収をより簡単にするサービス、ネットワークインフラを強力なものにするための技術、屋外で高速ネットワークに接続するための新しい方法、ネットワーク上でサービスを展開するための新方法、などに当てられることになる。
なお、Intelは現在モバイル向けに新たに開発された「Banias」技術に投資しており、このチップセットとプロセッサ技術には初めて802.11aと802.11bのデュアルバンドWi-Fi技術が搭載される。Baniasは来年初頭に発表される予定だ。
(2002/10/23)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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