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【イベントレポート/基調講演】

次のインターネットはP2Pが基本〜e-Drive 2002基調講演

■URL
http://www.key3media.co.jp/e-drive/

 24日、ブロードバンドビジネスに焦点を当てたイベント「e-Drive 2002」が、東京・品川で開催された。基調講演として、東京大学大学院情報理工学系研究科の江崎浩助教授が「ブロードバンドインターネットの本格展開」と題して講演を行なった。

 江崎氏はまず、「世の中から、いつしか定価というものがなくなっている。その代わりに出てきたのが単価という考え方だ」と「単価」の概念から話を始めた。そして、インターネットの存在が、「価値というものは、人と場合に依存する」という考え方を加速したという。そもそも商取引はP2Pの関係であり、ものごとの価格は「一物多価」、つまり、誰が、いつ、どんなやり方でコンテンツを利用するのかによって価格が決まるべきだと語った。

 次に江崎氏は、ビジネスの形態について言及した。同氏によれば、従来B2Bしか儲からないといわれていた中で、ようやくB2Cのビジネスが成立し始めたという。その背景には、インフラとしてのインターネット環境が充実がある。さらに、オークションなどのC2C基盤の普及も始まった。江崎氏は「エンドカスタマーが自由に、プライベートなコンテンツを作成可能になった。それゆえ、そのようなコンテンツを自由に流通させるインフラを構築しなくてはならない」と述べ、もっとも重要視すべきは、匿名性を担保とした認証技術や暗号技術だと語った。

 さらに、話題は「これからのインフラは、誰が整備して、誰が負担すべきなのか」という切り口に移る。江崎氏によれば、従来の電話網のコストはユーザーが負担していたが、ある時から人々は全てのインフラは、プロバイダーやキャリアーが負担すべきだと考えるようになったという。その結果、企業はユーザーを囲い込むというビジネスモデルを用いなければならなくなった。囲い込みというモデルは、エンドユーザーにとってはさまざまな面で不便だ。江崎氏は公衆無線LANサービスを例に挙げ、「これから、キャリア的ホットスポットとエンドユーザー的ホットスポットの対立の図式が現れてくる」と予測する。無線LANのアクセスポイントを企業ではなく、個人が提供するような時代が到来する可能性があるというのだ。

 続けて江崎氏は、「無線アクセスは、いっそ無料で提供すべきだ」と断言した。例えば、「床屋が無料で無線アクセスを客に提供したとしても、その結果、1人でも客が増えれば回線利用料は無料になる。なぜならば、一人のカット代は大体3,000円程度だから」という。つまり、キャリアやプロバイダーは、料金を無料にすることで、ユーザー数を増やし、コンテンツやサービスの流通でコストを回収するビジネスモデルにシフトしたほうが、正しい方向だというのだ。同氏は、「この考え方こそが、ユビキタスネットワークだ」と語った。

 最後に江崎氏は、これからのインターネットについて「P2Pの重要性」を言及した。インフラが、ブロードバンドで常時接続環境になれば、コミュニケーションツールもP2Pが主流になるという。そしてP2Pが主流になると、エンドユーザーが今まで以上に情報を発信するようになり、ADSLのAの部分、つまり登りと下りが非対称であることを考え直さなくてはならないと語った。

(2002/10/24)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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