【新製品 / ソフトウェア】
P2Pによる大規模テレビ会議システム「hotComm2.0」
~米1stWorksが発表
■URL
http://www.hotcomm.com/pr021023HC2.asp
http://www.hotcomm.com/hotcomm.asp
米1stWorksは23日、P2P技術を使って同時に大人数が参加できるテレビ会議システム「hotComm2.0」を発表した。hotComm2.0は、コラボレーション機能のほか、インスタントメッセージやファイルシェアリング機能などを備えている。フルモーションビデオが可能になったほか、VoIPの性能が向上させ、よりリアルなテレビ会議を行なえるようになった。
さらに大規模なWebキャストを行なうためのサーバソフトウェアも発表された。一つは「hotComm TreeCast Moderator」で、Webキャストで必要とする帯域幅を大幅に節減できる。TreeCast Moderatorは、接続しているhotCommクライアントを認識し、その情報に基づいて階層構造を動的に構築して、どのようにコンテンツを配信するかを決定する。Webキャストのデータをクライアントが受信すると、それぞれのピアが余剰帯域を供出することにより、さらに下の階層にいるクライアントへの帯域幅を減らすことができる。さらにTreeCast Moderatorが認識していないピアにはデータが配信されないため、実質的に「ただ乗り」する機会がなくなり、秘密保持が必要とされる企業内での利用やエンターテイメントコンテンツの著作権保護などの用途に適するという。
また、今回発表された「hotComm Content Relay Manager」は、同時に接続する多数のhotCommクライアントからのメッセージに応じて大規模なWebキャストを行なうためのソフトウェアである。多数のhotCommクライアントからのビデオ、音声、ファイル、プレゼンテーションにリアルタイムに応える形式で、帯域幅を節減しながら同時に回答をビデオや音声、プレゼンテーションなどの形で配信できる。こうしたシステムは企業内での大規模会議や記者発表、芸能人のファンクラブのオンラインミーティングなどに使用できるとしている。
(2002/10/24)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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