【規格】
電灯線ネットワークの次世代仕様「HomePlug AV」策定へ
■URL
http://www.homeplug.org/news/press102402.html
電灯線を利用した家庭用ネットワークの標準化団体HomePlug
Powerline Allianceは24日、次期版の仕様「HomePlug AV」を開発していることを明らかにした。新版では、HDTV(高品位テレビ)やSDTV(標準画質テレビ)などのデータ配信やマルチストリーム配信に対応する予定だ。
HomePlug AV仕様は、他の家庭用ネットワーク仕様と同等のコストで、セキュリティ保護した接続で高品質の動画配信に対応するソリューションを提供するという。また、既存仕様「HomePlug 1.0」と共存可能にする。
最終仕様がリリースされれば、HomePlug AVを組み込んだ回路によって、衛星/ケーブルセットトップボックス(STB)やビデオ録画装置、フラットパネルモニターなど、さまざまな娯楽機器を接続できるようになる。新仕様の策定は今後18~24ヵ月で完了し、その後に対応製品が登場する見込み。
現行のHomePlug 1.0はデータ転送速度が最大14Mbpsで、パソコンや周辺機器などを電源コンセントに接続するだけでネットワークを構築できる。現在、8メーカーがHomePlug 1.0の認定を受けた十数種類の製品を販売している。
HomePlug Powerline AllianceのTom Reed会長は「HomePlug 1.0によって、電灯線は(競合仕様よりも)データ転送速度が10倍高速なほか、QoSや使いやすさ、コストでも優れており、次期版のHomePlug AVは家庭用娯楽配信向けに選ばれるだろう」とアピールしている。
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(2002/10/25)
[Reported by 江藤 浩幸]
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